FC2ブログ

2019年度 生態学野外実習(6)

 ウチスズメという蛾の成虫を小枝で軽くつつくと,なんと下の写真のようなポーズをとります.おそらく,鳥につつかれた瞬間,後翅の大きな目玉模様を見せて相手を威嚇するのだと考えられます.小鳥の天敵はネコやイタチなどの哺乳類,それからワシやタカなどの鳥です.もし,小鳥で,天敵の目に敏感に反応する個体とそれに無頓着な個体がいたとします.後者は捕食される確率が高いはずです.これがずっと続くと,天敵の目に逃避行動を示す小鳥の個体の割合が高くなっていきます.同時に,翅などに天敵そっくりの目玉模様をもつ昆虫が,小鳥の捕食を免れるようになると予想されます.天敵の目に無頓着な個体は死んでしまいますが,天敵そっくりの目玉模様に反応して餌を取り逃がしたとしても,それは死に直結しません.つまり,前者の方の選択が強く作用するのです.

ウチスズメ刺激後

ウチスズメ目玉模様拡大図
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

首都大動物生態

Author:首都大動物生態
研究室の日常の紹介
研究室HP
研究室HP in English

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR