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鈴木惟司先生(4)

 東京都立大学(=首都大学東京)は,東京都である小笠原諸島に研究施設をもち,小笠原の生き物の研究を進めています.鈴木先生も当初から小笠原の自然の解明に力を注いで来ました.もともと,鳥の行動や生態に強く惹かれていた鈴木先生は,小笠原に固有のメグロやオガサワラノスリといった鳥類,さらに小笠原固有のオガサワラトカゲや小笠原に人為的に持ち込まれたグリーンアノールの野外調査を精力的に行っていました.忍耐強い野外調査は鈴木先生の持ち味の1つで,暗いうちから日が暮れるまで,野外でメグロを丹念に追跡することによって,まだ暗い時にメグロがさえずることなどを見つけたりしています.小笠原の生き物の集団遺伝学的解析などについても共同研究として主導的な役割を果たされました.これらの成果は,例えば,以下のような論文として出版されています.写真はオガサワラの固有種であるメグロとオガサワラトカゲです.(つづく)
<メグロ>
 Kawakami, K., Harada, S., Suzuki, T. and Higuchi, H. (2008) Genetic and morphological differences among populations of the Bonin Islands White-eye in Japan. Zoological Science, 25 (9): 882-887.
<オガサワラノスリ>
 Suzuki, T. and Kato, Y. (2000) Abundance of the Ogasawara Buzzard on Chichijima, the Pacific Ocean. Journal of Raptor Research, 34 (3): 241-243.
 Chiba, Y. and Suzuki, T. (2011) Breeding biology of the Ogasawara Buzzard endemic to the Ogasawara (Bonin) Islands. Ornithological Science, 10 (2): 119-129.
<オガサワラトカゲ>
 Hayashi, F., Shima, A., Horikoshi, K., Kawakami, K., Segawa, R. D., Aotsuka, T. and Suzuki, T. (2009) Limited overwater dispersal and genetic differentiation of the snake-eyed skink (Cryptoblepharus nigropunctatus) in the oceanic Ogasawara Islands, Japan. Zoological Science, 26 (8): 543-549.
<グリーンアノール>
 Hayashi, F., Shima, A. and Suzuki, T. (2009) Origin and genetic diversity of the lizard populations, Anolis carolinensis, introduced to the Ogasawara Islands, Japan. Biogeography, 11: 119-124.

メグロ
オガサワラトカゲ
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