FC2ブログ

動く蛹

 飼育中のタイリククロスジヘビトンボが蛹になりました.ヘビトンボ類では,充分に成長した幼虫が岸辺に上陸して,石や倒木の下の地面に穴を掘りもぐります.この穴(蛹室)の中で,幼虫はC字状に体を横たえていますが(この状態の幼虫を前蛹という),1週間ほどすると脱皮して蛹になります.ヘビトンボとヤマトクロスジヘビトンボの幼虫は土の中にもぐって球状(閉鎖型)の蛹室を作るので,河原で石や倒木をひっくり返しても,蛹室は土中にあるので見つけることは困難です.しかし,タイリククロスジヘビトンボの幼虫は,皿状の蛹室を作るので,石や倒木をひっくり返すと簡単に見つけることができます(下の写真は飼育下での蛹ですが,石をとって写したものです).
 ところで,昆虫の蛹と言えば,動けないものと相場が決まっています.アゲハチョウなどの蛹に触れると左右にぴくぴく動くのを知っている人も多いと思いますが,ヘビトンボ類の蛹は,何と,大顎で噛み付くこともできるし,這うこともできるし(上手ではありませんが),蛹室を再構築することもできるのです.地表というのはアリやムカデなど,蛹にとっての天敵が多いところです.こうした侵入者に対して身を護ることは重要ですね.

タイリク蛹

スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

脱皮について教えて下さい

ヤマトクロスジヘビトンボは最後、球状の蛹室内で脱皮して成虫になってから出てくるのですか?それとも出てから成虫になりますか?教えて下さい。当方、ヘビトンボが主役の絵本を作っているグループです。よろしくお願いいたします。
プロフィール

都立大動物生態

Author:都立大動物生態
研究室の日常の紹介
研究室HP
研究室HP in English

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR