タイリククロスジヘビトンボ
ちょっと調べたいことがあって,タイリククロスジヘビトンボの幼虫を少しだけ飼育しています.北海道,本州,四国,九州(ただし島嶼部と南西諸島は別)には,ヘビトンボ科としては,ヘビトンボ,ヤマトクロスジヘビトンボ,タイリククロスジヘビトンボの3種が普通に生息しています.ただし,北海道からはヘビトンボの記録しかありません.また,九州には,タイリククロスジヘビトンボによく似た韓国産の種が,古い2個体の標本に基づいて記録されています(ここ).
普通に見られるヘビトンボ科3種の幼虫は,下の写真にあるように,簡単に区別できます.ヤマトクロスジヘビトンボの幼虫は頭の先(人でいうとちょうど鼻にあたるような部分)が白いのに対し,タイリククロスジヘビトンボの幼虫ではそこが黒くなっています.脚の長さも違いますね.とくに前脚を比べるとわかりやすいのですが,急流に棲むヘビトンボの幼虫がもっとも長く,よどみに棲むヤマトクロスジヘビトンボの幼虫がもっとも短くなっています.タイリククロスジヘビトンボの幼虫は,両者の中間的な環境に棲む傾向があります.

普通に見られるヘビトンボ科3種の幼虫は,下の写真にあるように,簡単に区別できます.ヤマトクロスジヘビトンボの幼虫は頭の先(人でいうとちょうど鼻にあたるような部分)が白いのに対し,タイリククロスジヘビトンボの幼虫ではそこが黒くなっています.脚の長さも違いますね.とくに前脚を比べるとわかりやすいのですが,急流に棲むヘビトンボの幼虫がもっとも長く,よどみに棲むヤマトクロスジヘビトンボの幼虫がもっとも短くなっています.タイリククロスジヘビトンボの幼虫は,両者の中間的な環境に棲む傾向があります.

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