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日本のカマキリ類の交尾行動(2)

 前回の問題の正解は E です.オオカマキリ,チョウセンカマキリ,コカマキリ,ハラビロカマキリのオスの交尾器を背中側から観察すると,下の写真にあるように,著しく左右非対称な形をしています.キチン化した棘のある器官が左側に偏っていて,右側は比較的単純な構造になっています(写真はオオカマキリのオスの交尾器の背面図).しかし,メスの腹部末端は左右対称です.そのため,交尾の時にどの方向からメスと交尾をするのかは極めて重要です.これらのカマキリ類では,メスの背中に乗ると,オスは自分の腹部をメスの腹部の右側から下に巻き込んで,さらにサソリのように先端を曲げて交尾をします.A〜Dの方法では,交尾をすることができません.ところが,オーストラリアや中国では,下の写真と全く逆向きの交尾器をもったオスも知られています(鏡に映ったように完全に反対になるので両者を鏡像多型という).逆向きの交尾器をもつオスは,交尾の仕方も逆で,Aのように腹部を曲げます.今のところ日本で逆向きの交尾器をもつオスは見つかっていません(ぜひ見つけたいものですが).それにしても,この左右非対称な構造にはどのような機能があるのでしょうか.
オオカマキリのオスの交尾器(背面図)
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