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クビワユスリカに近縁の新種

 Nanocladius shigaensis Inoue, Komori, Kobayashi, Kondo, Ueno et Takamura, 2015 という新種のユスリカが,3月16日付けのZootaxaという学術雑誌で記載されているのを見つけました(Zootaxa 3931 (4): 551-567).これはクビワユスリカ Nanocladius asiaticus Hayashi, 1998に非常に近縁の別種です.クビワユスリカについては以前にこのブログで紹介しましたが(1回2回3回4回5回),その幼虫は,ヘビトンボ類の幼虫の体表で暮らしています.しかし,今回新種として記載された N. shigaensis では,幼虫がオオヤマカワゲラ類の体表で暮らしています.同じ川の中にこれら2種が共存しており,便乗する相手が違うのです.これら2種の成虫を区別するのは至難のわざなのですが,ミトコンドリアDNAのCOI領域の塩基配列から,2種は全く別の種であることが示されています.また,幼虫でも簡単に区別できます.頭が黒っぽくて大きいのがクビワユスリカ(写真上),頭が茶色っぽくて小さいのが今回の新種です(写真下).なるほど,誰かがそれに気付いて証明することによって,一歩ずつですが着実に自然のなぞは解明されていくものなのですね.
クビワユスリカ類2種の幼虫
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