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カンタリジン世界(4)

 昆虫ではありませんが,「カンタリジン世界」の住人として,アキヤマアカザトウムシ(下はそのメスの写真)がたくさん誘引されました.幼体はごく稀にしか集まらないのですが,成体のオスとメスが驚くほど誘引されました.このザトウムシには集合性があり,それにかかわる化学物質がカンタリジンと同じ効果をもつものと想像できます.こうして見ると,「カンタリジン世界」は,アカハネムシ類やアリモドキ類のように防御物質としてカンタリジンをオスが摂取してメスに渡す生き物,アキヤマアカザトウムシのように集合フェロモンとしてカンタリジン様物質を用いる生き物,それから,ヌカカ類などのように餌の探索にカンタリジン(カンタリジン様物質)を利用する生き物から成り立っていると考えられます.獣糞,植物(とくに花),キノコ類などにもカンタリジン様物質が含まれていることがあり,それらを餌とする生き物も「カンタリジン世界」の住人と言えます.人間には感知できない,自然界に隠されたネットワークを一つずつでも明らかにしていきたいものですね.
アキヤマアカザトウムシ
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