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カンタリジン世界(2)

 本来は生き物にとって有毒な物質であるカンタリジンですが,それを介した相互作用系が自然界には存在します.それを我々は「カンタリジン世界」と呼ぶことにしました.その世界の住人として,まず,ヌカカ類を紹介しましたが(昨日のブログ),続いて,アカハネムシ類(アカハネムシ科の甲虫)を紹介しましょう.下の写真はムナビロアカハネムシのオスです.春に成虫が出現しますが,この頃に,カンタリジンによくオスが誘引されます.この仲間の昆虫では,オスがカンタリジンを摂食して体内に取り込み,メスと交尾をするときに,そのカンタリジンを渡すことがアメリカでの研究で示されています.さらに,メスは,オスからもらったカンタリジンを防御物質として卵に含ませるというのです.だから,カンタリジンに引き寄せられる個体はオスばかりです.(つづく)
ムナビロアカハネムシ
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古い記事のコメント失礼します。アカハネムシもカンタリジン利用者とは初めて知りました。アカハネムシが轢かれたツチハンミョウに集まっているのを見ましたが、アカハネムシもそんな偶然に頼っているわけではないですよね。自然界では主に何からカンタリジンを集めているのでしょう?カンタリジン世界(4)には動物のフンや花にも含まれているとありますが。
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