FC2ブログ

蟻地獄からアシブトコバチが羽化

 七夕の日の朝,飼育中のウスバカゲロウ類の1種の繭(まゆ)からハチが出ているのを見つけました.後脚が太いのでアシブトコバチの仲間のようです(写真上).野外で採ってきた終齢幼虫から飼育していたので,そのときにはすでにこのハチが産卵していたのでしょう(すでに体内で孵化して幼虫になっていたかも知れません).繭にはハチの脱出孔があいていました.それをこじあけて,中をみたところ,ウスバカゲロウの蛹ではなく,幼虫の殻が見つかりました(写真下).幼虫殻の左胸部側面には孔があいています.ハチは,前蛹(蛹になる直前の幼虫)のまま食いつぶし,前蛹体内で蛹化,その後羽化したハチが幼虫の殻と繭の壁を食い破って脱出したようです.
 ウスバカゲロウ類に寄生する種として,クロウマズラアシブトコバチが知られています.必ずしもハチの種が同定されているわけではありませんが,香川県産のリュウキュウホシウスバカゲロウ,北九州産のコカスリウスバカゲロウ,和歌山県産のコカスリウスバカゲロウ,京都府北部のクロコウスバカゲロウ,山陰地方のホシウスバカゲロウからアシブトコバチ類の羽化が確認されています.
アシブトコバチ
アシブト寄生繭


スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

首都大動物生態

Author:首都大動物生態
研究室の日常の紹介
研究室HP
研究室HP in English

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR