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グリーンアノール

 小笠原諸島の父島と母島には,グリーンアノールと呼ばれるトカゲが棲んでいます(下の写真).しかし,このトカゲは,人間が持ち込んだ外来種なのです.まず,父島に持ち込まれて数を増やしました.その後,父島から母島に持ち込まれました.
 首都大学東京は(東京都立大学であったころから),父島に研究施設を構えていて,小笠原諸島の自然や歴史に関するいろいろな調査を行っています.そこで,グリーンアノールのミトコンドリアDNAの塩基配列を調べた結果(Biogeography 11: 119-124),父島には2つの配列型があるのに,母島では1つの配列型(父島で多い方の型)しかありませんでした.つまり,母島では,父島のごくわずかの個体(オスとすでに交尾をしていた1匹のメスの可能性もあり)が持ち込まれて増えていったと考えられます.もともと,グリーンアノールはアメリカのメキシコ湾岸に棲むトカゲです.小笠原諸島のものは,フロリダ半島や西インド諸島の集団ではなく,ジャクソンビルからルイジアナにかけての集団に由来すると推定されました.

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