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ハネナガウンカ類

 ハネナガウンカ類ほど,写真写りの良い昆虫はいないかも知れない.実物は目を凝らして見てもその詳細までは見えないのに,写真に撮って見てみると細かい部分まで写り,驚くほど格好良く見える.写真は,上から,シリアカハネナガウンカ,アヤヘリハネナガウンカ,同種の撮影角度の違うものである.

シリアカハネナガウンカ正面
アヤエリハネナガウンカ正面角度違い
アヤヘリハネナガウンカ正面
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アカハネナガウンカ

 マエグロハネナガウンカの写真を撮った学生が,この仲間の写真を他にも見せてくれました.下の写真は,アカハネナガウンカ という種です.オレンジ色が綺麗で,なかなか愛嬌のある表情ですね.ハネナガウンカ類では,前翅が長く,後翅が短くなっています.

アカハネナガウンカ正面
アカハネナガウンカ側面

マエグロハネナガウンカの何とも言えないフォルム

 学生が,マエグロハネナガウンカ という同翅亜目の昆虫(成虫)が大学の校舎の壁に止まっているのを見つけて写真を撮ってくれました.翅の長さが15 mm 弱の小さい昆虫ですが,その姿はとてもユニークで愛嬌がありますね.森の中でこれを見つけるのは大変です.写真は上から正面,背面,側面です.

マエグロハネナガウンカ正面
マエグロハネナガウンカ背面
マエグロハネナガウンカ側面

外来種であるムネアカオオクロテントウ

 昨日(9月19日),大学院生が,大学のキャンパス近くのクズにいたムネアカオオクロテントウを1匹採ってきました.このテントウムシはアジア南方から最近侵入した外来種だそうで,この辺りでもすでに確認されているとのことです.テントウムシ類は忌避効果のある物質を出すため,警告色が発達していますが,その中でも本種はよく目立つ色をしています.
ムネアカオオクロテントウ正面
ムネアカオオクロテントウ背面

ツマグロヒョウモンのメス

 本当にずいぶん前,西日本(太平洋側)にいたころ,秋口になると山裾の荒れた斜面にできる草原にメスグロヒョウモンとツマグロヒョウモンが集まる場所がありました.メスグロヒョウモンは夏眠から覚めて飛び古した個体が,多化性のツマグロヒョウモンは最後の世代となる新鮮な個体が花蜜を求めて舞っていました.オスはどちらもオレンジ色ですが,メスグロヒョウモンのメスは全体が黒くそこに白い斑紋,ツマグロヒョウモンのメスは前翅の先端が黒くて白い帯がよく目立ちます.色々いて華やかなのに,そこには2種しかいないことを知っている人はいませんでした.
 下の写真は,ついこの前,八王子市の西部で見かけたツマグロヒョウモンのメスです.この蝶はだんだんと分布域を北に広げていて,今ではこのあたりでも普通種の1つになってしまいました(昔はいなかった).生物の分布というのは流動的であるという感覚をもっていないといけませんね.

ツマグロヒョウモンのメス(秋)

オンブバッタを見て

 秋が近くなるとバッタの季節です.山裾の草地だけでなく,ちょっとした空き地にもオンブバッタが見られます.大人が子供をおんぶしているように見えますが,上の個体がオス成虫,下の個体がメス成虫です.この写真を見ただけで,擬態,交尾後ガード,性的二型の3つを思い浮かべたらもう動物行動学者ですね.

オンブバッタ(八王子)

シャクジョウソウ

 結実の秋.いろいろな植物が実を付け始めています.森林限界に近いところで,結実したシャクジョウソウを見つけました.ギンリョウソウの仲間ですが,黄色いのですぐ見分けられます(ギンリョウソウはその名の通り銀色というか白い).この辺りの林床はなかなか変わっていて楽しませてくれます(種名はわからないものだらけですが).
富士山を臨む
結実したシャクジョウソウ

帯状に更新する森

 研究というのは,珍しい現象を見つけたことからスタートすることがよくあります.それが珍奇なことだけにとどまらず,一般的な事象に新たな視点を加えたり,問題点を提供することに結びつくことがあります.帯状に更新する森林を最初に見た研究者はおそらく驚いたことでしょう.この山は昔から有名ですが,今でも確かに帯状の更新を維持しているようです.

縞枯山

湖面

 湖面に映る風景はちょっと意外性があるので人の興味を引きます.とくに地面と水面がすれすれに配置されていると,上下の映像が見事に一致して絵になりますね.針葉樹の多い場所まで出かけたのですが,植林されたカラマツが多くて少し残念です.

湖面に映る針葉樹林

クロスジヘビトンボ属の分子系統(2)

 前回紹介した論文では,種分化の年代を分子系統樹上で推定し,各種の歴史について考察してあります.その中で最も明らかなことは,タイリククロスジヘビトンボとヤマトクロスジヘビトンボの地域ごとの分化の程度が全く異なることです.これら2種は,大きさや形態がそっくりで,いずれも本州,四国,九州に広く分布しています(写真の上がタイリク,下がヤマトクロスジヘビトンボ.横棒は 1 cm),ところが,タイリククロスジヘビトンボは日本中ほぼ同一の塩基配列を有しているのに対し,ヤマトクロスジヘビトンボは地域ごとに遺伝的にかなり異なるのです.後者についてはもっと詳細な研究が必要です.
タイリククロスジヘビトンボのオス
ヤマトクロスジヘビトンボのオス
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Author:都立大動物生態
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