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ヨツボシホソガの成虫

 ヨツボシホソガの成虫には,前翅に4つの黒い丸い紋が付いているのでそう呼ばれます.しかし,オス(写真上)とメス(写真下)で色彩が異なり,メスでしか紋を見ることができません.しかも,前翅を折り畳んで止まるので,実際には3つしか見えませんね.幼虫には毒針がありますが,成虫には毒針はないはずです.成虫を触ってかぶれることはないと思います.

ヨツボシホソガのオス成虫
ヨツボシホソガのメス成虫
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ヨツボシホソガの幼虫の毒針

 ヨツボシホソガ(ヒトリガ科)の幼虫にも毒針があります.明瞭な毒針毛の束は外見からはわかりませんが,通常の毛(上の写真2つ.横棒はそれぞれ 0.1 mm と 0.01 mm)の他に,それより短くてスポイトのような格好をした毒針(下の写真2つ.横棒はいずれも 0.01 mm )らしきものが多数見つかります.先端は着色していて,はっきりとは確認できませんが,おそらくこの先の隙間から中身が注入されるのではないかと思います。毒針の反対側は幼虫の体表に続いており,表皮の細胞で作られた毒成分が針の中に分泌されて溜まっているはずです.何かに接触すると,毒針が体表から剥がれて相手に刺さるというしくみではないでしょうか.
ヨツボシホソガの中齢幼虫の毛
ヨツボシホソガの中齢幼虫の毛の先端
ヨツボシホソガの中齢幼虫の毒針
ヨツボシホソガの中齢幼虫の毒針の先端

ヨツボシホソガの幼虫

 蛾の幼虫シリーズとして,これまでドクガ科のシロオビドクガ,コシロオビドクガ,クロモンドクガを見てきましたが,今度は,ヒトリガ科のヨツボシホソガを紹介します.上から若齢幼虫,中齢幼虫です(背面図,側面図,横棒は1 mm).

ヨツボシホソガの若齢幼虫背面
ヨツボシホソガの若齢幼虫側面
ヨツボシホソガの中齢幼虫背面
ヨツボシホソガの中齢幼虫側面

クロモンドクガの蛹と成虫

 クロモンドクガの繭の中の蛹は光沢があって毛は付いていません(写真は側面と腹面図,横棒は 5 mm).そこから羽化して繭の外へ出てきた成虫を触ってもかぶれることはないので,おそらく成虫には幼虫の毒針は残っていないようです.成虫では,オスが黒っぽく,メスが黄色っぽい色をしています.

クロモンドクガの繭の中の蛹側面
クロモンドクガの繭の中の蛹腹面
クロモンドクガのオス成虫
クロモンドクガのメス成虫

クロモンドクガの繭

 クロモンドクガの幼虫は十分に成長すると繭を紡ぎます(写真上段2つ).繭の中にいる幼虫(前蛹というがまだ幼虫の形)を見てみると(写真下段),あれだけ沢山あった毛がほとんどなくなっています(これと比べてみてください).毒針毛の束も見あたりません.これらの毛はみんな繭に絡まっているのでしょう.つまり,繭の表面にも毒針があるかも知れないので注意が必要ですね.横棒はいずれも 5 mm です.

クロモンドクガの繭
クロモンドクガの繭(背面)
クロモンドクガの繭の中の幼虫(前蛹)
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