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他のドクガ類の毒針毛

 他のドクガ類ではどんな形の毒針毛を持っているのでしょうか.シロオビドクガの中齢幼虫では,毒針毛の束は赤く見えます(写真の矢印).そこには 1mm ほどの棍棒状の毛と,1 mm ほどの針の2つが密生しています.針の方の先端は,注射器の針のように,切れ込んでいますね.横棒は上から 0.1 mm,0.1 mm,0.01 mm.

シロオビドクガ中齢幼虫の毒針毛の束
シロオビドクガ中齢幼虫の毒針毛の毛
シロオビドクガ中齢幼虫の毒針毛の針
シロオビドクガの毒針毛の針の先端
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クロモンドクガの毒針毛

 クロモンドクガの幼虫には,毒針毛の束があります(写真上段の矢印の部分).この部分には,鳥の羽毛のような長めの毛(写真中段)と短めの針(写真下段)が多数集まっています.このうち,短い針が毒針で,外側に向かって尖っています.先端を拡大すると,斜めにスリット状の開口部があり,針の中の成分がそこから流れ出るしくみになっています.こうして,1.5 mm ほどのこの針がささると,皮膚に炎症を起こすことがあるというわけです.鳥の羽毛のような毛の先端も尖っていて,ちくちく刺しそうですが,そこには開口部は認められません(写真の横棒は上から 0.1 mm,0.1 mm,0.01 mm).

クロモンドクガ老齢幼虫の毒針毛束
クロモンドクガの老齢幼虫の毒針毛束の毛
クロモンドクガの老齢幼虫の毒針毛束の針
クロモンドクガの老齢幼虫の毒針毛束の針の先端

クロモンドクガの幼虫

 クロモンドクガの若齢,中齢,老齢幼虫を以下に並べます.いずれも背面,側面から撮影したものです(横棒は 1 mm).ドクガ類の幼虫は一般的に毛むくじゃらですが,本種は丸みがありませんね.

クロモンドクガの若齢幼虫背面
クロモンドクガの若齢幼虫側面
クロモンドクガの中齢幼虫背面
クロモンドクガの中齢幼虫側面
クロモンドクガの老齢幼虫背面
クロモンドクガの老齢幼虫側面

タキミシダ

 動物生態学研究室の学生が植物関係の報文を共著として出しました(横須賀市博物館研究報告(自然科学)67: 39).局所的に分布する タキミシダ(下の写真)を31年振りに再発見したという内容です.

タキミシダ

沖縄の昆虫図鑑

 本当にごくわずかにお手伝いしただけですが,「沖縄の昆虫」というポケット版の図鑑を,市販前にいただきました.図鑑といっても,生きた状態の昆虫のカラー写真(白抜き)が並べられていて,野外で見つけた状態での昆虫のイメージがつかめます.沖縄産だけでなく,南西諸島で見られる主要な昆虫を収録してあり,この地域でその場で昆虫を同定したいとき,とても便利だと思います.

沖縄の昆虫

コシロオビドクガの蛹と成虫

 コシロオビドクガの繭の中には下のような蛹が入っています(横棒は5 mm).羽化した成虫は,シロオビドクガと同様に,オスとメスでずいぶんと色や模様がちがいます.それでは,シロオビドクガとコシロオビドクガの成虫はどこが違うでしょうか。
コシロオビドクガの繭の中の蛹
コシロオビドクガのオス成虫
コシロオビドクガのメス成虫

コシロオビドクガの幼虫と繭

 幼虫,繭,成虫とシロオビドクガの生活環を続けて紹介しましたが,これに近縁のコシロオビドクガという別の蛾がいます.その老齢幼虫(横棒は 1 mm)と繭(横棒は 5 mm)の写真を下に並べます(それぞれ背面と側面).コシロオビドクガの方が,シロオビドクガに比べて,老齢幼虫と繭の色が少し淡くなっています.繭の色が淡く見えるのは,粗い繭の目に,幼虫の毛がたくさん絡まっているからです.

コシロオビドクガの老齢幼虫背面
コシロオビドクガの老齢幼虫側面
コシロオビドクガの繭背面
コシロオビドクガの繭側面

シロオビドクガの繭と成虫

 昨日紹介した毛むくじゃらの幼虫は,充分に太ると繭をつむぎ,その中で蛹化します(横棒は 5 mm).繭は粗く紡がれており,中の蛹と幼虫の抜け殻が透けて見えます.成虫の色は,オスとメスでずいぶん違いますね.

シロオビドクガの繭背面
シロオビドクガの繭側面
シロオビドクガのオス成虫
シロオビドクガのメス成虫

シロオビドクガの幼虫

 シロオビドクガの幼虫の成長のようすです.上から若齢,中齢,老齢幼虫の背面および側面からの写真です(横棒は1 mm を示す).最後は毛むくじゃらですが,どの段階の幼虫にも毒針毛があります.
シロオビドクガ若齢幼虫背面
シロオビドクガ若齢幼虫側面
シロオビドクガ中齢幼虫背面
シロオビドクガ中齢幼虫側面
シロオビドクガ老齢幼虫背面
シロオビドクガ老齢幼虫側面

キオビエダシャク

 沖縄の知人から問い合わせが.何かと思うと綺麗な昆虫の名前を知りたいとのこと.写真にはキオビエダシャクという蛾の成虫が写っていました.九州南部から琉球列島,さらに東南アジアにかけて分布しています.成虫の体内には幼虫が食べたイヌマキなどの葉の毒成分が含まれています.成虫の綺麗な翅の色は,鳥などからの捕食を避けるための警告色としての機能をもっていると考えられています.

キオビエダシャク

ヤマトシリアゲムシの配偶行動

 今年の5月31日に,道路に集まって交尾をしているヤマトシリアゲムシを大学院生が撮影していました.シリアゲムシ類のいくつかの種では,オスが,鳥の糞,昆虫の死骸,熟した果実などの餌のそばでメスが来るのを待っています.メスが来てその餌を食べ始めると,交尾ペアが形成されます.この写真をよく見ると,そこには,ヒラタシデムシ類の幼虫が潰されていたようです.それに誘引されて集まっていたというわけです.

ヤマトシリアゲの集合
ヤマトシリアゲムシの交尾ペア

クロマドボタルの幼虫

 下の写真は,クロマドボタルの幼虫です(山梨県東部で撮影).陸生のホタルで,夜になると,やぶの中でこの幼虫が光っているのが見られます.幼虫の斑紋は個体ごとに違っています.幼虫には,通常,前胸から腹部にかけて,どこかの背板のふちに白い紋があるのですが,写真の個体はそれがまったくなく,全身が黒くなっています.これは無紋型と呼ばれるもので,けっこう稀な型だと思います.

クロマドボタル幼虫の無紋型

オニグルミノキモンカミキリ

 下の写真はオニグルミノキモンカミキリという昆虫です.名前は長いですが実際には体長 7 mm ほどの小さなカミキリムシです.よく見ると,とても上品で綺麗な模様の虫ですね.服とか食器とか,我々が使う身近なものにもこうした昆虫の模様や色をもっと取り込めばと思います.

オニグルミノキモンカミキリ
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