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サイハイラン

 ゆっくりと歩くのは得策です.目に入るものが増えるだけでなく,思いが深く行き渡ります.裏山には,キンラン,ギンランだけでなくサイハイランも自生していることに先日気付きました.ここは住宅地のすぐ裏なのですが,とても状態の良い典型的な関東地方の里山と言えそうです.

サイハイラン
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キアシドクガの羽化

 今,裏山では白い蝶のような蛾のような昆虫がたくさん飛翔しています.昼間,ひらひらと梢(丸坊主になったが新芽を出しているミズキ)の周りを舞っていますが,これはキアシドクガという蛾です.この前,このブログで前蛹と蛹が仲良く並んでいる写真を紹介しましたが,それらが一斉に成虫として羽化したというわけです.下の写真は羽化したばかりのキアシドクガのオスです(前脚が黄色いのでキアシという).ちょっと上にあるのはその蛹の抜け殻です.蛹の色は最後まであまり変わりませんね.成虫は口器が退化していて何も食べずに交尾・産卵を行います.紙吹雪のような光景もしばらくすると何もなかったかのように消えてしまいます.

キアシドクガの羽化

サトキマダラヒカゲ

 5月11日から,大学の全ての授業は,実習や演習も含めて,Zoomを用いて着々と行われています.資料やミニテストなども大学独自のwebを通して学生に配布されます.この方法は今後も続く予定です.人との接触を避けるために,自宅で事務,教育,研究に携わるわけですが,息抜きも必要です.幸い,裏山は人気もなく多くの生き物がいて,楽しませてくれます.下の写真は,散歩途中で見たサトキマダラヒカゲです.普通種ですが,そう言えばしばらく見ていなかったと思うのも,勉強の一つです.これまでの経験と知識がまとめて引き出される感じがそうなのです.

サトキマダラヒカゲ

ヒバカリ幼蛇

 裏山を散歩していて,とても小さな蛇を見つけました.ヒバカリです(無毒).体長15 cmほどです.ヒバカリは夏に産卵して年内に孵化するはずなので,これは yearling ということになります.もし,この個体を去年の秋に見つけていたら,それは hatchling と呼ばれます.ーling(複数形はーlings)というのはとくに爬虫類,鳥類,樹木で使われる専門用語になっています.括弧内に訳語を入れてみて下さい.
 hatchling(      )
 yearling(      )
 nestling(      )
 fledgeling/fledgling(      )
 seedling(      )
 sapling(      )

ヒバカリ幼蛇

羽化

 長い間飼育してきた幼虫が羽化しました.アマミモンヘビトンボのオスです.触覚が櫛状なのがオス,鞭状なのがメスです.下の写真はオスです.

アマミモンヘビトンボのオス

ギンランも咲いていた

 裏山には,キンランだけでなく,ギンランも咲いていました.これで金銀そろいました.

ギンランの花

仲良く

 キアシドクガという蛾が目立つ季節になりました.この蛾の幼虫は特にミズキの葉を好んで食べ,しばしば大発生します.里山にある公園のミズキでも発生し,今,盛んに蛹化しています.蝶や蛾では,蛹になる前に歩き回る習性(ワンダーリング)があり,蛹化場所を見つけるとそこで前蛹となりそのまま蛹となります.下の写真は,街灯の柱で,仲良く前蛹(向かって左,幼虫と言っても間違いではない)と蛹(向かって右)になったものです.キアシドクガはどの発育段階でも人に危害を加えることはありません.触っても平気です(ただし食べてはいけません).この蛹は,少しだけ糸で足場が作られていますが,隠れることなくよく目立ちます.その理由については,このブログの中で探してみて下さい.

キアシドクガの前蛹と蛹

いろいろ見えてくる

 裏山を歩くのが日課になると,これまで気がつかなかった生き物に気付くようになりました.とても大きなヒガシニホントカゲが日光浴をしていたり(背中にオス同士の噛みつきあいの跡?),自生としか考えられないエビネが綺麗な花を咲かせていたりして驚くばかりです.研究も同じで,長い間,じっくりとかまえて初めて見えてくるものがあるのではないかと思います.

ヒガシニホントカゲ(おそらくオス)
自生のエビネ?

青大将

 裏山で大きなアオダイショウを見ました.1mを軽く超える大物です.この時期に大きな蛇を見ることがよくあります.昼間の暖かい時間帯に捕食のために出歩くことが多いのでしょう.

アオダイショウ

みちおしえ

 裏山の川沿いの道では,ナミハンミョウを多く見るようになってきました.去年の夏から秋にかけて成虫として羽化した個体が越冬し,暖かくなって出て来たものです.森の中の川沿いの日当たりの良い場所にいて,人が近づくと,ちょっと前へ,またちょっと前へと低空飛行して繰り返し逃げることが多く,その様子が人に道案内をしていうように見えるので,みちおしえ(道教え)とも呼ばれています.今年は,子供の時の原体験を今になってなぞっているような気分です.

ナミハンミョウ

良い季節

 裏山にはウスバシロチョウがたくさん舞っています.薮蚊もメマトイもほとんどいないこの季節,誰にも会わずに散策するにはとても良い季節です.大学の休校措置も今日まで,連休明けの明日からは,たくさんの事務処理の仕事をこなさなければならず,パソコンに向かう日々が続きそうです.

ウスバシロチョウ

5月になって

 5月になって暖かくなって来ました.飼育下では温度が高いため,自然より早めに生き物の活動が進みます.冬より準備してきた研究をどう進めようかと思案の日々です.

羽化したて
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