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クロイワトカゲモドキ

 先日,大学院生が沖縄へある特殊な昆虫の観察に出かけました.その時に撮影した諸々の生き物の写真の中にクロイワトカゲモドキがありました.沖縄本島とその周辺の島には,クロイワトカゲモドキという地表棲のヤモリの仲間が生息しています.移動分散力が弱いため,集団ごとに形態や色彩に変異が認められます.大学院生が見たのは沖縄本島南部(写真上,交尾中)と久米島(写真下)の集団ですが,確かに模様がずいぶん違いますね.

クロイワトカゲモドキ(沖縄南部個体群)
クロイワトカゲモドキ(久米島)
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ロンドンで開催されている Ento '19(4)

 イギリスにはキタリスという土着のリスがいるのですが,今では数が減ってしまいました.キタリスはユーラシアから日本の北海道にかけて広く分布しています(北海道のエゾリスと呼ばれているものは亜種名で,種名はキタリス).ロンドンで見られるリスは,今ではアメリカから移入された外来種である トウブハイイロリス になってしまいました(下の写真は今回ロンドンで撮影されたもの).
 Ento '19では,参加した大学院生が,学生部門で Poster Award 1st Prize を受賞したとのことです.今,帰国の途についているはずです.

トウブハイイロリス(ロンドン)

ロンドンで開催されている Ento '19(3)

 ロンドンで見かけた鳥の写真を送ってくれました.上からロビン(ヨーロッパコマドリ),ホシムクドリ,ハイイロガンです.行動学,生理学,生態学の古典と呼ばれる論文によく登場する鳥たちですね.

ロビン(ヨーロッパコマドリ)
ホシムクドリ
ハイイロガン

ロンドンで開催されている Ento '19(2)

 ロンドンといえば自然史博物館ですね.

ロンドン自然史博物館

ロンドンで開催されている Ento '19(1)

 ロンドンで20日から22日まで,国際昆虫シンポジウム「Ento '19」が開催されています.動物生態学研究室の大学院生がこれに参加しポスター発表を行いました.

Ento '19看板

Into `19ポスター発表

モンヘビトンボ属

 広翅目(Megaloptera)の1つの属としてモンヘビトンボ属(Neochauliodes)があります.アジアに広く分布するこの属の特徴は,オスの触覚が櫛ヒゲ状なのに対し,メスの触覚は糸状になることです.下の写真は N. orientalis という種ですが,触覚を見るとオスであることがすぐわかります.この属の新種を記載した共著論文が先日出版されました(Liu, X. and Hayashi, F. 2019. A new species of the fishfly genus Neochauliodes van der Weele (Megaloptera: Corydalidae) from India. Zootaxa 4652 (1): 183–188).

Neochauliodes orientalis Male

2019年度 生態学野外実習(7)

 水田や川の周りにはケラが棲んでいます.ミイデラゴミムシの幼虫はこのケラの卵を食べるため,ケラが多い環境でよく見つかります.ミイデラゴミムシの成虫自身は蛾の幼虫や他の昆虫などを捕食するのですが,天敵に襲われた時,お尻から強烈なにおいの,かつ高温の液体を噴出して身を守ります.ミイデラゴミムシの成虫がよく目立つ色をしているのは警告色だと考えられます.今回,佐渡島でキイロサシガメの成虫を見つけました.このカメムシは専らケラを襲って食べるようです.だから,ケラの多い場所では光に集まってくることがあります.このキイロサシガメをよく見ると,ミイデラゴミムシの成虫とよく似ていると思いませんか.おそらく擬態なのでしょう.写真の上がミイデラゴミムシ,下がキイロサシガメ.

ミイデラゴミムシの成虫(三重産)
キイロサシガメの成虫(佐渡産)

2019年度 生態学野外実習(6)

 ウチスズメという蛾の成虫を小枝で軽くつつくと,なんと下の写真のようなポーズをとります.おそらく,鳥につつかれた瞬間,後翅の大きな目玉模様を見せて相手を威嚇するのだと考えられます.小鳥の天敵はネコやイタチなどの哺乳類,それからワシやタカなどの鳥です.もし,小鳥で,天敵の目に敏感に反応する個体とそれに無頓着な個体がいたとします.後者は捕食される確率が高いはずです.これがずっと続くと,天敵の目に逃避行動を示す小鳥の個体の割合が高くなっていきます.同時に,翅などに天敵そっくりの目玉模様をもつ昆虫が,小鳥の捕食を免れるようになると予想されます.天敵の目に無頓着な個体は死んでしまいますが,天敵そっくりの目玉模様に反応して餌を取り逃がしたとしても,それは死に直結しません.つまり,前者の方の選択が強く作用するのです.

ウチスズメ刺激後

ウチスズメ目玉模様拡大図

2019年度 生態学野外実習(5)

 下の写真は,ウチスズメ という蛾の1種です.昼間は木の枝先や幹に静止しています.木の幹や枯葉にそっくりで,目の良い小鳥に見つかることもほとんどないはずです.ところが,この蛾を小枝でちょっとつついたりすると,...

ウチスズメ

2019年度 生態学野外実習(4)

 実習期間中,暑い日が続きました,夜も気温は高めで,建物や道路の灯りでいろいろな虫を見ることができました.カスリウスバカゲロウ(写真上)はちょっと暗いところに止まっています.ヤンコウスキーキリガ(写真下)は幼虫の食樹がシナノキで,北方系の蛾の1種です.
カスリウスバカゲロウ
ヤンコウスキーキリガ

2019年度 生態学野外実習(3)

 佐渡島では,トキの野外復帰をめざして,飼育下で増えた個体の放鳥を続けています.トキの体色は独特で,鴇色(ときいろ)というのを知るには実物を見るのが一番です.下の写真は今回見た野生下でのトキの飛翔です.

飛翔するトキ

2019年度 生態学野外実習(2)

 佐渡島の山の上の方には,この時期,たくさんのアサギマダラが集まってきます.ヨツバヒヨドリという植物の花で盛んに吸蜜します.この蝶は,実習の材料の1つで,彼らの行動を観察します.

多数のアサギマダラ

2019年度 生態学野外実習(1)

 6日から11日まで,5泊6日の生態学野外実習を佐渡島で行いました.生命科学科では主に3年生が野外実習を選択できます.生態学野外実習はその中の1つで,佐渡島にある新潟大学のフィールドステイションを借りて行っています.今年もいろいろな生き物を見ることができました.

2019年生態学野外実習風景
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