FC2ブログ

中国(雲南省)での野外調査2

 最初は標高の高い昆明(約2000 m)近隣でいろいろ観察しました.高標高と言っても,昼間はとても暑くなります.山の斜面に残る荒れた二次林ですが,日本では見慣れない昆虫などがいて,楽しい山歩きとなりました.大きな岩の下向きの面に止まっていた蛾(真ん中の写真)は手の平ほどの大きさで,目玉模様が付いています.この目玉模様は,よく見ると立体感があり(手ぶれでぼけているわけではありません),ネコ類,フクロウ類,ワシタカ類の目と見間違うほど精巧にできています.立体感は,鱗粉の色が少しづつ違って描かれた点描で表現されています(毛があったり,この部分だけ厚みがあって立体構造となっているわけではありません).蛾の天敵は,主に鳥です.鳥はよく見える目で餌を探します.しかし,鳥はネコ類,フクロウ類,ワシタカ類に襲われるため,それらの目に対しておそらく本能的に逃避反応をとると考えられています.そこで,もし,巧妙な目玉模様を形成することができたら,蛾にとって鳥がひるんだ隙に飛び去って生き残る確率が高くなります.(つづく)

昆明
蛾の目玉模様
昆明の蝶
スポンサーサイト



プロフィール

首都大動物生態

Author:首都大動物生態
研究室の日常の紹介
研究室HP
研究室HP in English

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR