FC2ブログ

ジャコウアゲハ

 蛹で冬を越す昆虫はたくさんいます.蛹は一般的には落ち葉の下,土の中,朽木の中,樹皮の下などに隠れていて簡単には探せません.樹皮や枝で蛹化する場合でも,それらは隠蔽色をしていて,なかなか見つからないものです.それでも,稀に目にとまることがあります.下の写真はジャコウアゲハの蛹です.春になると綺麗な成虫が羽化するはずですが,寄生蝿や寄生蜂が出ることもしばしばです.

ジャコウアゲハの蛹
スポンサーサイト



キノカワガ

 キノカワガは,名前の通り,木の皮にそっくりの蛾です.冬でも昆虫は見られます.成虫で越冬するもの,卵で越冬するもの,幼虫で越冬するもの,蛹で越冬するものそれぞれです.目立たないこれらの虫を探すのもまたこの時期の楽しみの一つです.大学院生が撮影した下の写真で,キノカワガの成虫の輪郭をなぞることができますか.

キノカワガ

ナガレタゴガエルの雄

 東京都西部の山間渓流では,ナガレタゴガエルの繁殖が始まっています.まだ冷たい渓流の水の中でオスが集まってメスが現れるのを待っています.オスの体の皮膚は伸びて,ひだ状になっています.これが本種の特徴の一つです.下の写真では少なくとも5頭のオスが見えます.

ナガレタゴガエルの雄たち

ヒレンジャクとヤドリギ

 ヒレンジャクはよくヤドリギの実を食べます.ヤドリギの実を食べたヒレンジャクの糞は,納豆が糸をひくように粘ります.ネバネバした糞の中には,未消化のヤドリギの実が入っており,それが木の枝に付着します.そこからヤドリギは発芽して,木から栄養をとりながら(光合成もしながら)寄生生活を送るわけです.もしヒレンジャクがヤドリギを食べても糞に粘り気が付かなければ,種子は地面に落ちてしまい,ヤドリギは途絶えてしまいます.昨日紹介した地表で水を飲むヒレンジャクの写真は,ヤドリギの実を食べている途中で下に降りて来た時に撮影したものだそうです.

ヤドリギの実を食べるヒレンジャク
ヤドリギの実を食べたヒレンジャクの糞

ヒレンジャク

 この時期でないとなかなか見られない鳥の一つに ヒレンジャク があげられます.とてもカラフルな鳥でよく目立ちますが,樹上にいて観察は容易ではありません.下の写真は,研究室の大学院生が,水を飲みに地表に降りてきたところを写したものです.何ともスマートな鳥ですね.

水を飲みに来たヒレンジャク

2018年度 卒業研究発表会

 今日と明日(14〜15日)は,生命科学コースの卒業研究発表会です.質疑の時間を入れて一人あたり15分ですが,人数が多く,2日間にわたり開催されます.動物生態学研究室からも2名が発表を行いました.短い時間の中で言いたいことをまとめて述べるという点で,こうした機会は良い経験になると思います.
卒業研究発表会2019年2月(1)

卒業研究発表会2019年2月(2)

マツグミ

 ムササビは小枝を削り取って,その葉や実を中途半端に食べて下に落とす習性があります.昨日(11日)高尾山で見つけたのはマツグミでした.この植物は,半寄生性で,マツ類の樹上にヤドリギのように着生しています(宿主の木から栄養をとる).しかし,葉は緑色で光合成も行います.花は夏に咲き,実は春に赤く熟すそうです.ムササビはまだ実が熟す前のこの時期にそれを食べていました.下の写真の左側の食痕には緑の実がまだ残っていますが,右側の食痕の下の方の実は全部食べられていますね.実はマツグミを探すのは大変なのですが,ムササビがいると,それを教えてくれます.

ムササビが食べたマツグミ

ソウル市立大学へ

 首都大学東京 理学研究科 生命科学専攻では,毎年,ソウル市立大学との交流会を開いています.1月28日から2月1日にかけて,動物生態学研究室の大学院生1名もこれに参加して来ました.その行事の一つに互いにポスター発表を行って議論する発表会があるのですが,今年は生態と言っても研究内容が日周リズムや化学物質への反応性であったので,よく理解してもらえたということでした(先方には生態や行動の研究室がない).下の写真は,ソウル市立大学の校舎とソウル市内の夜景です.

UOS校舎
ソウル

樹木の葉を食べる哺乳類

 Springerから出版されている「Reference Series in Phytochemistry」という本のシリーズで,来年(2020年)2月に「Co-Evolution of Secondary Metabolites」が刊行予定です.2冊組で1300ページのこの本の一つの章として,Tree-leaf chemicals and feeding behavior of arboreal mammals in seasonal environment と題した我々の総説がonline-firstで公開されました(ここ).これから,本の出版も出来た章から順次公開され,最後にまとめて出版(印刷物,電子版の両方)というスタイルが増えていきそうです.コアラなどの有袋類,多くのサル類とともに,樹上性齧歯類であるムササビも樹木の葉を食べる典型的な哺乳類の1種です.下の写真はムササビが食べたヤマモモの葉の食痕です.

ムササビが食べたヤマモモの葉

ミニシンポ:Sexual Selection in Insects

 2月1日(金)に,慶應大学日吉キャンパスにおいて,ミニ・シンポジウム「Sexual Selection in Insects」が開催されました.イギリスの著名な研究者を招いての講演会で,動物生態学研究室からも教員2名が研究発表を行いました.昆虫類の配偶行動について,行動,遺伝,生理,発生,形態,系統など多様なアプローチからの最新の研究が紹介されました.

ミニシンポ

うっすらと雪

 都心では積もらなかったようですが,高尾や丹沢では,わずかですが雪化粧となりました。2月になったので,早い動物では繁殖期を迎えます.そろそろ次の計画を練って動きださないとなりません.下の写真は首都大学東京から見た景色です.
うっすらと雪
プロフィール

都立大動物生態

Author:都立大動物生態
研究室の日常の紹介
研究室HP
研究室HP in English

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR