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オガサワラヤモリの闘争行動

 単為生殖で増えるオガサワラヤモリには,遺伝的に異なるクローンが存在します.そうしたクローン間で餌をめぐる闘争行動に差があるのかどうか,さらに同所的によく見られるホオグロヤモリ(有性生殖)との闘争ではどうなるのかを実験的に調べた論文が今日出版されました(Murakami, Y. and Hayashi, F. 2018. Behavioral interactions for food among two clones of parthenogenetic Lepidodactylus lugubris and sexually reproducing Hemidactylus frenatus geckos. Current Herpetology 37: 124-132).弱気のクローンと勝ち気のクローンがいるようです.今回の実験では使っていませんが,下の写真はオガサワラヤモリの珍しいクローン型の一つです.
オガサワラヤモリ
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ベイツ式擬態

 下の写真はチョウのようですね.日本では,成虫の触角の先が膨らむのがチョウ,膨らまないのが ガ です.そうすると,下の写真はガということになります.これは,実は アゲハモドキ という ガ なのです.チョウに ジャコウアゲハ という種がいます.鳥などの天敵は,1度はジャコウアゲハを食べようとして,それが不味いことを学習しています.そこで,これにそっくりのアゲハモドキは,おそらく天敵に襲われにくくなっているはずです.こうした擬態を,最初にそれに気付いた研究者の名を付けて,ベイツ式擬態と呼びます.アゲハモドキは不味いジャコウアゲハにベイツ式擬態をしているわけです.
アゲハモドキ

クヌギとハイイロチョッキリ

 ドングリが大きくなり始めるこの時期,ハイイロチョッキリという虫がドングリに産卵してはその枝先を切り落としています.コナラの葉が数枚ついた小枝が,あたりに何個か落ちていると,それはおそらくハイイロチョッキリのせいです.先日,クヌギの木でも同じように小枝を落としているのを見つけました.
ハイイロチョッキリに落とされたクヌギの実

北海道

 先週,北海道へ出かけた知人から大雪山で撮影した写真を見せてもらいました.エゾシマリスは頬袋(ほおぶくろ)にたくさん餌を詰めています.ノゴマのオスの喉のあたりは赤くなっていてとても目立ちます.コマクサはその花の色と葉の形の組み合わせに見とれてしまいますね.

エゾシマリス
ノゴマ
コマクサ

第2回大学説明会

 今日は,首都大学東京の受験希望者のための大学説明会(第2回目)です.各大学の募集要項も出そろい,たくさんの受験生と父兄が訪れています.動物生態学研究室では,これに合わせたオープンラボ(11:00〜16:00)に参加し,現在行われている動物の行動や生態の研究紹介をしています.

第2回大学説明会

第18回国際社会性昆虫学会議

 8月5日から10日にかけて,ブラジル サンパウロ で開催された第18回国際社会性昆虫学会議(XVIIIth International Congress of the International Union for the Study of Social Insects)に,動物生態学研究室からも参加し,以下の口頭発表を行いました.Okada, Y., Fujioka, H., Tsuji, K. and Mikheyev, A. S.: Rapid modification of nutrition-related genes in response to social rank in monomorphic queenless ant. ブラジルはヒアリの原産地で,海岸の植栽地ではヒアリの塚が見られ,林の中ではハキリアリが見られたそうです(手の上に載せた個体).

ヒアリ塚(ブラジル)
手の上のハキリアリ(ブラジル)

生態学野外実習(2018年)(4)

 佐渡島と言えば,日本では絶滅してしまった トキ(朱鷺)の飼育個体の放鳥を行っています.今回,自然に定着しつつあるトキを間近に見ることができました.かつて,日本各地にはこうした風景が普通にあったのでしょうね.この実習では,多くの方にお世話になりました.今回も充実した時間を過ごせました.
水田脇のトキ
飛翔するトキ

生態学野外実習(2018年)(3)

 佐渡島では比較的高い山が連なり,海風が吹き抜ける風の谷があります.そこでは上昇気流が生じてワシ・タカ類が優雅に舞っている姿を見ることができます.鳥に詳しい大学院生が Teaching Assistant として同行してくれたので,それらが,ハヤブサ,ノスリ,トビであることがわかりました.いろいろな動植物を見て歩くのもこの実習の目的の一つです.(つづく)

風の谷
ハヤブサ

生態学野外実習(2018年)(2)

 生態学野外実習では,まず,海岸にピットホールトラップを設置します.翌朝,これを回収すると,ハマダンゴムシなどがぎっしりと落ち込んでいて圧巻です.餌など何もいれずにプラスティックカップを埋めて置くだけで,この結果です.種ごとに個体数を求め,元の場所に放してやります.(つづく)

生態学野外実習風景
ハマダンゴムシなど

生態学野外実習(2018年)

 8月6日から11日まで,生態学野外実習を佐渡島で行いました.この実習は,学部3年生向けに開講されており(選択科目),今年は8名の学生が参加しました.5泊6日の日程で宿泊しながら野外実習です.下の写真は,大佐渡の山頂付近からの眺めです.(つづく)

大佐渡からの展望
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