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ムササビナガノミ

 5月中旬,巣から落ちたムササビの子供にたくさん付いていたノミをもらいました.ムササビの子供は少し衰弱していましたが,段ボール箱の中で布にくるんで落ち着かせ,数時間おきに動物飼育用のミルクをスポイトで与えました,翌日,暗くなる頃に落ちていた場所の木に止まらせておいたら,母親らしき個体と鳴き交わし,見えない所まで登って行ったそうです.このノミはムササビナガノミ(Monopsyllus argus)です.「蚤(ノミ)の夫婦」という言葉は,オス(上の写真)がメス(下の写真)に比べてかなり小さいことに由来します(写真の縮尺は同じにしてあります).ノミはこう見えて,隠翅目(ノミ目)という昆虫です.確かに,翅はありませんが,6本脚ですね.付けばヒトからも吸血します(かなりかゆい).

ムササビナガノミのオス
ムササビナガノミのメス
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ナベブタムシの仲間

 鍋のふたのように丸くて扁平なナベブタムシという昆虫が日本にいます.水生半翅類の仲間ですが,本種は沼や池ではなく,渓流に生息しています.流れが速い所に棲んでいるので,流されないように見事に扁平な体形になっています.このナベブタムシの仲間は,東南アジアで多様性が高く,けっこう大きな体なのに,やはり扁平な種が渓流に多く見られます.下の写真はベトナム南部産の種です.前脚で小型の水生昆虫を捕らえてタガメやタイコウチのように体液を吸います.
ベトナム南部のナベブタムシ類の仲間

アリグモ

 今日(24日)は,大学院生の授業(集中講義)として高尾山に出かけました.受講者は各自テーマを決めて歩きます.高尾山で見られるザトウムシ類,高尾山で見られるハエトリグモ類,山腹と山頂付近で植生がどう異なるか,擬態する昆虫類,ムササビの痕跡さがしなどいろいろな生き物を探しながらの散策となりました.最後にふもとで簡単な発表会を行って解散しました.下の写真はハエトリグモ類の仲間のアリグモ(オス)です.見事にアリに擬態していますね.
アリグモのオス1
アリグモのオス2

まゆから成虫が羽化

 前回のブログで紹介したまゆから成虫が羽化しました(下の写真).ヒロバカゲロウ科に属するウンモンヒロバカゲロウです.漢字で書くと,雲紋広羽蜉蝣で,翅に不定形の(雲のような)模様が付いています.日本産ヒロバカゲロウ科の中では,奄美大島以南に分布するアヤナミヒロバカゲロウ(綾波広羽蜉蝣)とともに最も翅に模様が付く種です.これらは蜉蝣と書きますが,成虫は餌(おそらく小昆虫)を食べて思いのほか長生きです.
ウンモンヒロバカゲロウ

ヒロバカゲロウ科のまゆ

 17日には,宮城県の山地渓流へ調査にでかけました.河原の石起こしをしてみると,ヒロバカゲロウ科(蜉蝣目ではなく脈翅目)のまゆが見つかりました.土と石の間の隙間に,糸で紡いだシャーレ状のまゆを作り,その中で蛹化します.土と石の間に細い枯れ枝が挟まっている所で枝ごと取り出せたまゆが下の写真です.石側と土側の糸は粗く,透けて見えます.しかし,隙間側の糸は密で,紙テープのように頑丈です.中には終齢幼虫の脱皮殻も入っています.一つだけ持ち帰り飼育中です.ヒロバカゲロウ科のどの種が羽化するか楽しみです.
ヒロバカゲロウ科のまゆ

キアシドクガ大発生

 八王子市では,今年,キアシドクガの幼虫や蛹がたくさん見られます.そろそろ羽化が本格的に始まり,梢を昼間に翔びかう白い蛾の成虫が目立つのではないかと予想されます.下の写真は倍率が同一ではありませんが,上から終齢幼虫,蛹,成虫です.ドクガと言っても,本種はとくにかぶれたりすることはないと思うので,忌み嫌う必要はありません.
キアシドクガ終齢幼虫
キアシドクガ蛹
キアシドクガ成虫

カナヘビの捕食行動

 カナヘビは日本で普通に見られるトカゲの1種です(ヘビという名がついていますがトカゲ).朝まだ気温がそれほど高くないとき,日光浴をしてから,餌探しを始めます.昆虫やクモなどをぱくっと捕らえては丸呑みにします.いつも身近にいてほしい生き物の一つですね.
カナヘビ1
カナヘビ2
カナヘビ3

これは本当に「おっと危ない!」

 昨日(5日)研究室の学生が採ってきたハチは トガリハチガタハバチ という ハバチ(葉蜂)の仲間です.幼虫は芋虫の格好をしていて,植物の葉を食べるのでこう呼ばれます.本種はさわっても平気です.しかし,驚くと毒針で刺すヒメホソアシナガバチやムモンホソアシナガバチ(下の写真)にそっくりなので,知らない人は後ずさりをすると思います.葉の上で長い脚で小刻みに歩く様子や,後脚を垂れてブーンと飛ぶ様子もホソアシナガバチ類そっくりです.

ムモンホソアシナガバチ

おっと危ない!

 今日(5日),学生がハチを採ってきました.これを見て,「おっと危ない!」と後ずさりをしますか.それとも「おっ,これは!」ととっさに手が出ますか.
トガリハチガタハバチ

研究室のゼミの後

 動物生態学研究室では,毎週火曜日の5限に研究室のゼミを行います.教員・学生の1人がこれまでの研究成果あるいは論文紹介を行います.質疑応答を含めて90分じっくりと話すことができます.その後は,これも毎週恒例の食事会(お酒も)があって,近況報告や最近の話題などみんなでわいわいとにぎやかに過ごします.下の写真はウスバカゲロウの模様のグラスで,卒業生からのプレゼントです.
ウスバカゲロウのグラス

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都立大動物生態

Author:都立大動物生態
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