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日本産水生昆虫:科・属・種への検索(第二版)(2)

 日本産水生昆虫の第二版は,初版に比べて1.5倍くらい厚くなっています.こんなに厚くては本を開くのも大変かと思いますが,実は3分冊です.初版は,1342ページでしたが,第二版は,1冊目が1〜790ページ,2冊目が791〜1661ページ,3冊目が1665〜1730ページと初版に比べおよそ400ページも長くなっています.内容は以下の通りです.新しく書き直された部分も多く,昆虫に興味がある人には必要かもしれませんね.
1冊目:総論〜コウチュウ目(鞘翅目).
2冊目:双翅目のみ.
3冊目:索引(学名および和名),著者一覧.

分厚い本
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日本産水生昆虫:科・属・種への検索(第二版)

 2005年1月20日付けで東海大学出版会から出版された「日本産水生昆虫:科・属・種への検索」の第二版が出版されました(2018年3月31日付け).この本の中で, ヘビトンボ目(広翅目)と アミメカゲロウ目(脈翅目)の部分を執筆しました.これら2つの目では,図版は変えませんでしたが,内容を大きく改訂し,最新の知見を盛り込みました.種の学名や和名の変更も多く,今後これらの2目では,この第二版(下の写真の向かって右側)に基づいて種名を使うと混乱が避けられるのではないかと思います.(続く)

日本産水生昆虫の初版と第2版

ホームページ改訂

 この4月から動物生態学研究室の構成員が新しくなり,研究室の模様替えも進みました.それに合わせて,研究室のホームページの改訂も行いました.興味のある方は,このブログ画面の右側(トンボの写真の下)に表示されている研究室HPあるいは研究室HP in English をポチッとクリックしてみて下さい.ちなみに首都大学東京のロゴマークも去年から新しいもの(下)が作られています.
首都大学東京ロゴマーク

ヒキガエルの野外での行動追跡

 夜行性の動物の行動を野外で調べるために,いろいろな方法が考案されています.その一つの方法として,動物に蛍光顔料を塗布し,動くたびに落ちた蛍光をたよりにその個体の移動を追跡する方法があります.蛍光顔料は動物に悪影響を与えず(顔料なので),また,じぐざぐな移動をダイレクトにトレースできるという利点があります.今回この方法を用いて,キャンパス内に生息するヒキガエルの行動解析を行った論文が出版されました(この論文).ヒキガエルは大型で,跳ねながら地表を移動するため,粉を落としながら少しづつ進んで行きます.
「蛍光顔料を塗布したヒキガエル」
蛍光顔料を塗布したヒキガエル
「ブラックライトを照らして落ちている蛍光粉末の奇跡を見る」
野外に残された蛍光顔料

特集「トンボ最近の話題」

 昆虫と自然という市販誌の最新号(2018年4月臨時増刊号)は特集として「トンボ最近の話題」が組まれています.その中で,ミナミカワトンボ類のオスの翅の模様と交尾器にかかる性選択という解説記事を書きました.同一種あるいは同一個体群であっても,体の各部位に作用する選択圧が異なるため,大型個体と小型個体では体のプロポーションが違っている場合があるという内容です.小説や漫画でなく,こういう雑誌を読んでいると,科学的な言い回し(科学的な文章)が少し上手になると思います.

昆虫と自然706号

カンタリジン世界 第3弾

 カミキリモドキ類やツチハンミョウ類が分泌するカンタリジンという防御物質に誘引される節足動物類がいます.カンタリジンの生産者とカンタリジンに何らかの反応を示す生物群集を「カンタリジン世界」と呼び,その群集構造と相互作用系を調べています.今回その3番目の論文が3月30日付けで online first で出版され,
カンタリジン世界1(地表編)(ここ
カンタリジン世界2(島嶼編)(ここ
カンタリジン世界3(空中編)(この論文
の3部作がそろいました.カンタリジン世界の住人として,森林内では,地表から樹冠まで幅広く分布する種,地表付近に主に生息する種,地表のみに生息種がいることが明らかとなりました.第4弾が出るかどうか楽しみですね.

空中のカンタリジン世界
青で囲ったのは空中でとくに多く見られた種,緑で囲ったのは地表でとくに多く見られた種.

南ベトナム観察記(7)

 今回の観察旅行では,最後にビーチコーミングをかねて少しだけリゾート気分を味わいました.白い細かい砂の浜が続きますが,残念ながら興味深い海産物は拾えませんでした.ベトナムはコーヒーが有名で,都市部ではカフェが多くあります.濃いコーヒーをすすりながらゆっくり過ごすのも旅の楽しみの一つですね.
リゾート
コーヒー

南ベトナム観察記(6)

 乾期なので,National Park といえども,昆虫類はセミ類の大合唱を除けばそれほど多くありません.それでもいくつか興味深い昆虫に出会いました.下の写真は午前中によく見かけた蛾です(蝶ではありません.触角の先端が棍棒状でないのですぐわかります).とても良く目立つのに,ゆっくりと飛翔します.これはトラシャクという昼蛾の仲間で,おそらく有毒あるいは忌避物質を有しており,目で餌を探す鳥などの天敵に対する警告色だと考えられています.それにしても奇麗!(続く)

南ベトナムのトラシャクの1種(1)
南ベトナムのトラシャクの1種(2)

南ベトナム観察記(5)

 National Park では,2泊3日滞在しました.川側はトゲだらけの竹やぶが多いものの,陸側には高木層の発達した低地林が広がっています.人手が大きく加わらなかったためか,鳥類の多さは言うまでもなく,哺乳類の気配(糞,足跡など)も強く感じました.ベトナム最後のサイもこの付近の個体だそうです.テナガザルの1種の密度は高く,早朝にはあたり一面に声が響き渡ります.ここの個体群はオスの毛色は黒ですが,メスの毛色は黄土色でした.ブタオザルの他,Callosciurus 属のリスも棲息していました.(続く)

テナガザルのオス
テナガザルのメス
Callosciurus属のリス

南ベトナム観察記(4)

 National Park へ向かう道すがら,いろいろな魚を見かけました.南ベトナムには広大な低地が広がり,大きな川と汽水域,広大なダム湖があります.そこで採れた魚を幹線道路脇でたらいに入れて売っていました.少し山に入ると川が流れていて,そこで採れる淡水魚も活き魚料理として食堂の水槽で飼われていました(最後の写真).
魚1
魚2
魚3
魚4

南ベトナム観察記(3)

 最奥の森では,この乾期でも動物や昆虫を見ることができました.まずはトビトカゲです.大木の幹から幹へ翔んで渡ります.奇麗な蝶もいました.一つ目はイナズマチョウの仲間のメスの写真,二つ目はシロオビワモンチョウの仲間です.後者の表翅は黒,白,オレンジの3色で,翅を開いてはすぐ閉じるというフラッシュ効果があるように感じましたが,残念ながらその奇麗な表翅を写すことはできませんでした.午後からは,広大な保護林の残るNational Parkへ向かいました.(続く)

トビトカゲ
イナズマチョウの1種のメス
シロオビワモンチョウの1種

南ベトナム観察記(2)

 南ベトナムでは6時少し前に明るくなり,18時少し過ぎた頃に暗くなります.26日は,近くの森で6時から8時まで早朝観察.このあたりは皆伐された後の低地2次林ですが,Nature Reserveとして保護されています.高木になるフタバガキの実もわずかですが落ちていました.今は乾期なので,葉を落としている木や,花だけが咲いている木もあります.昆虫や哺乳類の種数は少なそうですが,空を飛べる鳥の種の多様性は充分に高くなっているようでした.朝食後,車で最深部にまで入りました.そこには高木層の発達した低地林がよく保存されていました.(続く)

低地二次林
フタバガキの種子
低地1次林

南ベトナム観察記(1)

 3月25日から31日まで,ベトナム南部に出かけました.早朝の便でホーチミンに到着.その後すぐに移動して低地林のそばに宿泊.ナマズの輪切りをたれをつけて焼いた料理でベトナムの研究者と乾杯.(続く)

ナマズ料理
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