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動物生態学研究室

 3月いっぱいで退職される草野先生を囲むため,3月24日(土)に動物生態学研究室の同窓会もかねてパーティーを開きました.東京都立大学(現在の首都大学東京)には,創立当時から生態学研究室がありました.その研究室が,植物生態学研究室と動物生態学研究室となってから44年が過ぎました.草野先生は,動物生態学研究室に分かれた最初の卒業研究生でした.そこからこれまでずっと研究室を支えてきました.多くの卒業生が集まって,あっという間の3時間でした.大学の研究室というのは,学生が入って来ては卒業(修了)して行く場所です.研究室で過ごしたという共通の経験だけですが,世代を超えて懐かしむことができます.研究室の伝統を受け継いで行くという作業は,大学の特色を保つためにはとても重要ですね.「あそこは昔から...(もちろん良い意味で)」

退官記念
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2017年度学位授与式(卒業式)

 今日(22日)は卒業式でした.都市教養学部 生命科学コース を卒業する学生,理工学研究科 生命科学専攻 を修了する学生に卒業(修了)証書が手渡されました.夜には卒業パーティーも開催されます.
 この4月からは,首都大学東京の組織改変があり,理学部 生命科学科(1〜4年生)と理学研究科 生命科学専攻(博士前期課程1〜2年生+博士後期課程1〜3年生)と名称が変わります.都市教養学部という大きなくくり(これがほぼかつての東京都立大学に相当)はなくなり,理学部という分かりやすいくくりになります.
2017年度卒業式

第65回日本生態学会大会

 3月14日〜18日に,第65回日本生態学会大会が,まだ雪の多い札幌で開催されました.生態学,行動学,進化学,保全学などに関わる研究者や学生が集まって,ポスター発表,口頭発表,シンポジウムが行われます.動物生態学研究室からも6名がポスター発表を行って来ました.これに参加すると日本中で行われているこの分野の研究をほぼ知ることができます.

第65回日本生態学会大会
札幌

夜の梅林

 東京西部から神奈川・山梨にかけては,まだ梅の花が奇麗に咲いています.研究室の学生が,夜の梅林に集まる蛾の写真を撮ってきました.梅の花の香りは強く,早春にもかかわらず,それに惹かれて意外と多くの蛾が集まってくるようです.写真はブナキリガとハスオビエダシャクです.紅梅と蛾の組み合わせもなかなか奇麗です.

ブナキリガ
ハスモンエダシャク?

春の川

 今日(17日)は,研究材料を集めるために東京都西部の渓流に出かけました.樹木はまだ芽吹いていませんが,日だまりでは,すでに小さな花が咲いていて,いよいよ春本番という感じです.この季節,後手に回らぬよう,早め早めの調査が肝心です.

春の川

最終講義と記念パーティー

 今日(16日)は,この3月末で生命科学専攻を定年退職される教員4名の最終講義と記念パーティが開催されます.動物生態学研究室でも,草野先生が定年退職されます.ライフワークの一つであるトウキョウサンショウウオの生態と保全に関する最終講義が終わり,夕方には,学生らが描いたイラスト付きのカップが記念品として渡されることになっています.卒業生も多くかけつけてくれました.月日の経つのは本当に早いものです.

最終講義
退官記念品

ビワハゴロモの仲間

 日本ではなじみがありませんが,東南アジアに行くと,ビワハゴロモの仲間の大型種(ツクツクボウシやヒグラシくらいの大きさ)が生息しています.下の写真は Pyrops clavatus という種ですが鼻先の突起がまるでピエロのようでユニークですね.かなり白い個体から黒い個体まで変異が見られます.
Pyrops clavatus 1
Pyrops clavatus 2
Pyrops clavatus 3

トギレフユエダシャク(3)

 ソメイヨシノの樹に止まっているトギレフユエダシャクのオスの写真では(昨日のブログ),このオスと交尾中のメスも写っています.下のように拡大すると気付くのですが,オスの左上に翅の短いメスがやや斜めの態勢で止まっているのが認められます.メスの翅の端がギザギザになっていて,オスよりも翅の色が濃いために,このソメイヨシノの樹肌では,メスは完全にその姿を消しさることができます.

トギレフユエダシャクのオスとメス

トギレフユエダシャク(2)

 多くの蛾は,翅に不定形のさざ波のような模様を有し,木の幹,岩,地衣類などに対して隠蔽型(カムフラージュ型)の擬態をします.トギレフユエダシャクの翅もそのような模様をしていますが,下の写真のように,樹の色調が異なるとヒトの目にはばれてしまいます.ところが,この写真には,実は,もう1つびっくりすることが隠されています.それは何でしょうか.

ソメイヨシノの樹に止まるトギレフユエダシャク

トギレフユエダシャク(1)

 いわゆるフユシャク類と呼ばれる峨のうち,トギレフユエダシャクの成虫の写真を学生が撮ってきました.本種のメスの翅の退化具合は中途半端です.この前に紹介したヒメクロオビフユナミシャクのメスの翅の退化具合も中途半端ですが(ここ),本種の方がより長く残っています.本種はエダシャク亜科ですが,ヒメクロオビフユナミシャクはナミシャク亜科です.別系統ですが,メスの翅の退化がどちらも中途半端というのがおもしろいですね.(つづく)

トギレフユエダシャクのメス
トギレフユエダシャクの交尾ペア

今年もナガレタゴガエルの産卵が始まる

 今年もナガレタゴガエルの産卵が始まりました.渓流で雌雄がペアになって比較的大きな卵を少なめに産みます.写真は水槽の中で産んでしまったペアです.

ナガレタゴガエルの産卵

ツマキシャチホコ

 折れて落ちた枝に擬態する蛾として,最も秀逸なのは ツマキシャチホコ です.折れたばかりの小枝には,樹皮がはげて,材の黄白色部が露出した部分があるはずです.ツマキシャチホコでは,翅の一部(前翅の先端部,だからツマキ),頭部+胸部,それから尾部末端に露出したばかりの材の色が表れています.しかも,それが,いかにもちぎれたような段々模様になっていますね.

ツマキシャチホコ横側
ツマキシャチホコやや前より
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首都大動物生態

Author:首都大動物生態
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