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西オーストラリアでの国際シンポジウム(2)

 オーストラリアへ行くと,アジアとは違う生き物が見られます.下に,パース周辺で見られたいう動物の写真を載せておきます.上から順に,カンガルー(ヘリソン島),ツチスドリ(パース),ペリカン(パース)です.

カンガルー
ツチスドリ
ペリカン
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西オーストラリアでの国際シンポジウム(1)

 動物生態学研究室の学生(大学院生)が,オーストラリア西部の都市パースで,6月17〜18日に開催された「World’s first global gecko specialist symposium」に単独で参加し,口頭発表を行ってきました.その名の通り,ヤモリに関する初めての国際シンポジウムです.ヤモリ好きの研究者が世界から集まるのですから,朝から晩までヤモリの話ができて,こんなに楽しいことはないでしょう.(続く)
オーストラリア西部の都市であるパース

学会風景

やっぱり丸くくり抜いて食べている

 天気が回復したので,久しぶりにムササビの調査地に立ち寄ってみると,クヌギの木の下には丸く穴のあいた葉っぱが落ちていました.ここで観察を始めたのは5年前ですが,クヌギの葉に穴をあけて食べるという行動はまだ続いています.この行動が文化的伝達によって維持されているのかどうかまだ確かなことはわかりませんが,もしそうだとすると何かの拍子に廃れてしまうかも知れませんね.
クヌギの葉に残るムササビの食痕

ムササビはクヌギとツクバネガシの葉をどう食べるか

 ムササビによるクヌギの葉の食べ方についてはこのブログでもすでに紹介しました(ここから4回続けて連載).今回,東京西部の調査地において,ムササビの主要な餌となっているクヌギ(落葉樹)とツクバネガシ(常緑樹)の2種の葉の食べ方を明らかにした論文が,Wileyから出版されているEcology and Evolution誌に6月15日付けで掲載されました(この論文).ムササビは初夏から初秋にかけてはクヌギの葉を好んで食べます.しかし,クヌギが落葉している冬の間はツクバネガシの葉をよく食べていました.また,葉の食べ方には,先端から食べて途中で落としてしまうもの(Type A),基部から食べて途中で落としてしまうもの(Type B),葉を折り畳んで中央部を食べて落としてしまうもの(Type C)の3通りがありますが,ツクバネガシでは中央部に穴が空いている食痕は稀でした.そうした食性や採食行動の季節性が2種の樹木の葉の糖度と総フェノール濃度とどう関係しているのか考察した論文です.
ツクバネガシに残るムササビの食痕

来年度より学部名など変更

 現在は,首都大学東京 都市教養学部 生命科学コースとなっていますが,来年度(平成30年4月)から首都大学東京 理学部 生命科学と名称が変更されます(下線部).これまで,前身である東京都立大学のほとんどの学部が,首都大学東京となった時に,都市教養学部として扱われてしまいました(そのため巨大な学部でした).
 また,大学院(博士前期課程と博士後期課程)は,首都大学東京 理工学研究科 生命科学専攻となっていましたが,これが首都大学東京 理学研究科 生命科学専攻(下線部)とやはり来年度から変更になります.これで,学部/大学院ともわかりやすい名称になりますね(下の写真は生命科学科/生命科学専攻がある首都大学東京8号館).

首都大学東京8号館

三たび日本海の小さな島へ

 9〜10日に日本海に浮かぶ小さな島へ調査に出かけました.この島へは今年になってこれで3回目の訪問ですが,ずいぶんとデータが蓄積されてきました.調査をしているといろいろな生き物に出会います.アオスジアゲハが多く,意外と温暖な気候なのだと思いました.アオマイマイカブリも奇麗でした.雌雄の区別法は口にあるひげの先端がより広くなっているのがオス(写真上),狭いのがメス(写真下)です.
アオマイマイカブリのオス
アオマイマイカブリのメス

アオダイショウ

 先日,高尾山近くの野外調査で出会ったけっこう大きいアオダイショウ,朝,日向で体温を上げようとしていたところでした.正面から近付くと威嚇の体勢になりました.そんなに近付いたわけではありませんが,画像を切り取って大きくして見ると,赤い舌を出していました.撮影後は,道路に出てしまわないよう,棒を使って,道路とは反対側の草むら深くに追い込んでおきました.
アオダイショウ

モリアオガエルの産卵(2)

 モリアオガエルは,池や水たまりに張り出している木の枝に,白い泡巣(あわす)を作って,その中に卵を産み落とします.泡巣の中で発生は進み,孵化した幼生は泡巣の底から落下して水中生活を開始します.泡巣は晴れていると,表面はさくさくした感じですが,湿気が多い時,雨の時には柔らかくなり,数週間もすると次第に形が崩れ,泡巣ごと木の枝からはずれて水面に落ちることもあります.それでも幼生はちゃんと脱出して水中生活を始めます.

モリアオガエルの卵塊

モリアオガエルの産卵(1)

 6月になってモリアオガエルの産卵が最盛期をむかえています.その大きな目,奇麗なみどり色の体には惹かれるものがありますね.(続く)

モリアオガエル横向き
モリアオガエル前向き

里山の黄色いゼフィルス

 6月になって,よい天気が続いています.関東の平野部の里山では,黄色いゼフィルスと呼ばれるシジミチョウが見られます.一つはアカシジミ(写真上),もう1つはウラナミアカシジミ(写真下)です.これら2種が生息する里山は,けっこう自然が残った場所だと思います.

アカシジミ
ウラナミアカシジミ

ツバメ

 京王線の南大沢駅にツバメが巣を作って子育て中です.監視カメラの思いもよらない効用です.糞が下に落ちないように白い受け皿を設置したのは駅員さんでしょうか.
ツバメの子育て

タイリククロスジヘビトンボの配偶行動(2)

 タイリククロスジヘビトンボの交尾中の雌雄の腹部をよく見ると,白い塊がついていることがわかります.下の写真では,上がメスの腹部の背中側,下がオスの腹部の腹側となっています.その間に白い塊が写っていますが,これは精包という精子の入った容器です.湖面を泳ぐ白鳥のような形の水差しにそっくりで,注ぎ口がメスの内部生殖器の開口部に挿入されています.しかし,精包の本体は外にはみ出しています.精子が精包からメスの内部生殖器に移るのに数時間を要します.その間,オスはメスからぶら下がったままでいます.もし,オスがぶら下がっていなかったら,メスは,すぐに体を曲げて,大顎で腹部末端のクリーニングを行い,精包を取ってしまいます.つまり,精子が移動する前に精包ははずされてしまうのです.そこで,精包付着後,数時間ぶら下がるというオスの行動が進化したのではないかと考えられます.このことはもう21年も前に論文として報告されています(Hayashi, F. 1996. Insemination through an externally attached spermatophore: bundled sperm and post-copulatory mate guarding by male fishflies (Megaloptera: Corydalidae). Journal of Insect Physiology 42 (9): 859-866).

タイリククロスジヘビトンボの精包受け渡し

タイリククロスジヘビトンボの配偶行動(1)

 関東では,クロスジヘビトンボ類の成虫が飛び交う季節になりました.クロスジヘビトンボ類の配偶行動を実際に見た人はほぼいないと思います.下の写真は,タイリククロスジヘビトンボの交尾対です.メスを見つけると,オスはメスの下に潜り込み,腹部をさそりのように曲げて,腹部先端の把握器でメスの腹部先端の腹側をはさみます.すると,写真のように,オスは脚を離してメスからぶら下がるのです.このままの状態で数時間はじっとしたままです.その後オスは把握器をメスから離して落下します.ちょっと変わった交尾行動ですね.(続く)
タイリククロスジヘビトンボの交尾
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