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再び日本海の小さな島へ

 5月26〜27日に,再び日本海に浮かぶ小さな島へ調査に出かけました.センサスをしていると,道路には比較的大きなカタツムリの殻がけっこうたくさん落ちていました.誰が食べたのでしょうか.越後山脈には残雪があり,夕陽に映えて奇麗な色に染まっていました.

夕陽に映える越後山脈

カタツムリの殻
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アカハライモリの孵化

 アカハライモリの卵は,1個ずつ水草などに付着しています.発生が進むと卵から幼生が飛び出します.卵の中では幼生はC字状に丸まっています.下の写真は間もなく卵(直径4〜5 mm)から飛び出しそうな幼生です.飛び出した幼生はさらに水底で餌を食べて成長し,小さなイモリの格好になって(変態して)上陸し,林床での長い生活が始まります.
アカハライモリ孵化間近

宮城の山へ

 今日(17日)は,宮城県(山形県境近く)の山へ調査に出かけました.ここにはもう35年ほど前から足繁く通っていますが,実験材料の昆虫をいつも効率良く得ることができます.さすがに35年も経つと,山の木が大きくなりました.村の軒先で,センブリ(千振)という植物を日影で乾燥させていました.山で採ってきてよく乾燥させ,これを煎じて飲むと胃腸に良いのだそうです.乾燥したセンブリを3 cmくらいの長さに切り,それを3本くらい湯のみに入れ,そこにお湯を注いで飲むのだと教えてくれました.また,山歩きの時など,この乾燥センブリを少しちぎって口に入れて咬むと,疲れがとれるとも教えてくれました.

宮城の山
センブリの日影干し

やっと

 分類,系統,進化,生態の研究をしていると,どうしても見てみたいという種が出てきます.それを見ることによって,これまでに蓄積されてきた知見が,ちょうど堰が切れた水のように論文として発表することができる場合があります.あるいは,これまでもつれ合っていた糸があっという間にほぐれてしまうことがあります.
ウスバカゲロウの1種

昆虫DNA研究会 第14回研究集会

 13日と14日は,千葉県立中央博物館で開催された「昆虫DNA研究会 第14回研究集会」に,動物生態学研究室から2名が参加し,口頭発表を行いました.講演要旨集の表紙やポスターには,ミャンマーの琥珀に封入されている昆虫の写真が使われていました.
昆虫DNA研究会

ムカシトンボの羽化

 7日に東京都西部にある都民の森へ散策に出かけました.標高1000 mを越す山の斜面の新緑は見事です.かなりの面積を占めるスギの植林さえなければ言うことはないのですが.足下でムカシトンボのメスが羽化しているのに出会いました.ちゃんとヤゴの殻にぶら下がっています.1200 m地点なので,この付近では今頃が羽化のピークなのでしょう.このムカシトンボは生きている化石と呼ばれ,かつてはヒマラヤに1種と日本に1種が知られているだけでしたが,今は,中国北東部と南西部にも近縁種が分布することがわかっています.
都民の森の新緑
ムカシトンボのメスの羽化

スカシシリアゲモドキのメスのもう1つの型

 八ヶ岳では,スカシシリアゲモドキのメスにもう1つ別の型がいます.それは短翅型のメスで,翅がとても小さくなっています.翅に模様があるので,黒いまだら模様を有するメスに,長翅型と短翅型が見られることになります.冬に現れる蛾の仲間や高山など厳しい環境に棲む昆虫にはこうしたメスの翅の退化が比較的よく見られます.翅が小さい分,体を大きくして栄養を卵巣などに回していると考えられます.
スカシシリアゲモドキのメスの短翅型

スカシシリアゲモドキのメス

 八ヶ岳で見られたスカシシリアゲモドキ,オスだけでなくメスにも顕著な多型が存在します.一つ目の型はオスと同じように黄色い翅を持っています.二つ目の型はオスと全く違って,翅に黒いまだら模様が付いています(模様の発達具合には個体差あり).これらが同一種のメスだとはなかなか信じられませんね.昆虫には,オスに形態的二型(あるいは多型)が認められる種は多く知られています.しかし,メスに形態的二型(あるいは多型)が認められる種は稀です.メスに二型(あるいは多型)のある昆虫の仲間をあと4つ言えたら,それはなかなかの昆虫通です.
スカシシリアゲモドキのオス型メス
スカシシリアゲモドキのメス型メス

スカシシリアゲモドキのオス

 連休中に,動物生態学研究室の冷凍庫を片付けていたら,卒業生が3年前の7月に八ヶ岳で採集したシリアゲムシ類の標本が出てきました.展翅してよく見ると,スカシシリアゲモドキ(Panorpodes paradoxus)であることが分かりました.まず,オスを紹介します.翅の長さには個体変異があり,長くて黄色い翅のオスと,少し短めでかすかに斑紋が出るオスがいるようです.
スカシシリアゲモドキ(オス1)
スカシシリアゲモドキ(オス2)

トウキョウダルマガエルの繁殖

 千葉の水田を回ってきた学生が撮影したカエル類として,ニホンアマガエルの他に,トウキョウダルマガエルがありました.ニホンアマガエルはすでに産卵が始まっていましたが,トウキョウダルマガエルの産卵はもう少し後になりそうです.写真はトウキョウダルマガエルのオスです.

トウキョウダルマガエル1
トウキョウダルマガエル2

ニホンアマガエルの繁殖

 5月になって生き物の活動もピークを迎えようとしています.千葉の水田を見てきた学生がカエルの写真を撮ってきてくれました.ニホンアマガエルは水田に水が張られるようになるとぞろぞろと現れて,繁殖を開始します.千葉ではすでに卵塊も見られたそうです(写真はニホンアマガエルのオス).

アマガエルのオス
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