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タイ南東部(3)

 タイでは昆虫料理がよく登場するようです.タイ南東部のカンボジア国境近くでは,アリの幼虫(まゆ?)を使った料理として,まずアリの蒸し焼きがあります.バショウ(バナナ)の葉で包んで蒸し焼きにしたものです.もう一つは蟻入りスープ.けっこうたくさんのアリの幼虫が浮いていますね.もちろん,タガメもよく料理に使われます.鉢の中で生かしておいて,生きのいいのを使うといったところでしょうか.タガメの香りが好きなのだそうです.タガメはカメムシの仲間です.

アリの蒸し焼き
アリ入りスープ
タガメ
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タイ南東部(2)

 タイ南東部のカンボジア国境近くで見られた動物を3種紹介します.一つ目は,バタフライリザードと呼ばれるトカゲの1種です.地面から顔を出して警戒していますね.この仲間には単為生殖を行う種が多く,そうした種では,メスがメスを産んで,またそのメスがメスを産んで...と交尾をすることなく増殖します.二つ目は,ヨタカの仲間で,地面で抱卵しているようです.目立たない姿(擬態)をしているからと言って,捕食者に狙われないかと心配してしまいます.三つ目は,リーフモンキーの仲間です.親子で体色が異なることで有名です.親はシルバーの渋い毛色ですが,子は明るい黄色のとてもよく目立つ色をしています.子の色にはどんな生態学的意味があるのでしょうか.

バタフライリザード1
バタフライリザード2
ヨタカの1種
リーフモンキー

タイ南東部(1)

 タイ南東部での野外調査から帰って来たばかりの知人にいろいろ写真を見せてもらいました.まずはパノムルン遺跡の写真.カンボジアからタイにかけてこのような繊細な建造物をもつ文化の国が広がっていたことがよくわかります.
パノムルン遺跡1
パノムルン遺跡2

中南米のセンブリ類の新種

 中南米には,Ilyobius 属のセンブリ類(広翅目の昆虫)が分布しています.この地域でこの仲間を採集することは極めて稀らしく,標本は世界各地の博物館にもほとんど収蔵されていません.少ないながらもそれらをかき集めてこの属の整理を行った結果,新種が一つ見つかりました,その共著論文が最近出版されました(Liu, X., Hayashi, F. and Yang, D. 2015. Taxonomic notes of the Neotropical alderfly genus Ilyobius Enderlein, 1910 (Megaloptera, Sialidae), with description of a new species. Deutsche Entomologische Zeitschrift 62: 55-63).この論文とは直接関係はありませんが,下の写真は北海道に生息するセンブリという種の終齢幼虫です.日本産のセンブリ類の成虫は,春から初夏にかけての短期間にしか見られないので,出会う機会の少ない昆虫の一つです.

センブリ終齢幼虫

2014年度の追いコン

 昨夜は動物生態学研究室の卒業生を送り出す会を開きました.大学あるいは大学院では,次々と新入生が入ってくる一方で,次々と卒業生を送り出しています.教職員はそれほど変わらないのに,学生はどんどん入れ替わっていきます.教員としてはいろいろな学生に巡り会えるのがとても楽しみです.学生も新しい出会いがあって,大学・大学院からの人生が最良であることを願っています.

追いコン2014年度

沖縄のウミウシ(その3)

 最後に紹介するのは,クロヘリアメフラシです.黒い縁取りがあるのでクロヘリと呼ぶのでしょうね.ダークレッドに艶消しブラック,エレガントなアメフラシです.「アメフラシ」と呼ばれるものは,「ウミウシ」と呼ばれるものの中の一群をさします.背中側に貝殻のごく一部が痕跡として残っているものがアメフラシとされています.

クロヘリアメフラシ

沖縄のウミウシ(その2)

 昨日のレンゲウミウシに続き,今日紹介するのは,ホシゾラウミウシです.漢字で書くとわかるように星空の名前が付いています.確かに幻想的な星空のイメージですね.

ホシゾラウミウシ

沖縄のウミウシ(その1)

 沖縄からウミウシの写真が届きました.カラフルで,それにふさわしい名前.しかも種数が多く,動きが遅いのでじっくりと眺められる.そこにウミウシの人気の秘密があるのでしょうね.下の写真は,レンゲウミウシ.ちょうど春にふさわしく,蓮華色のウミウシです.

レンゲウミウシ

首都大学東京オープンユニバーシティ(平成27年度春号)

 首都大学東京ではオープンユニバーシティとして様々な科目の講義を提供しています(www.ou.tmu.ac.jp).今年度の春(4月〜6月)に開講される科目の中に,高校生物教員のための高校生物新課程ー生態学,生物多様性の室内および簡単な野外実習紹介ーがあり,その第1回目(4月15日:19:00〜20:30)を担当します.水生昆虫を材料にしてどういう授業や実習が可能かを話すことになっています.役立つ講義にするためには,工夫をこらさなくてはいけません.そのための準備を始めなくては...

オープンユニバーシティ2015春号

渡嘉敷(沖縄)の海(3)

 沖縄の渡嘉敷の海で撮影された写真の中に,ヤシャハゼという奇麗なハゼの仲間が写っていました.このハゼは2001年に新種 Stonogobiops yasha として沖縄から記載されました.名前は,学名にもあるように,夜叉に由来しています.原記載論文を読むと,ヤシャハゼは,他の近縁種に比べて,上顎の犬歯が長く突出するという特徴があり,それが夜叉の牙を連想させるので,この名前をつけたということです.

ヤシャハゼ

渡嘉敷(沖縄)の海(2)

 沖縄の渡嘉敷で撮影された海中写真の中に,ハダカコケギンポが写っていました.人から見るとひょうきんな顔をしているので人気のある魚の一つです.下の写真にあるように,体色がオレンジ色の個体と,黒色の個体が写っていました.個体変異はいろいろな生物で見られる現象です.遺伝的にまったく同じ個体どうしであっても,形態が異なってくることもあれば,遺伝的差異に基づく形態差であることもあります.後者の場合,形態変異が不連続であれば種内の遺伝的多型ということになり,多型が維持されている進化的理由を知りたくなります.もちろん,その答えは簡単ではないので,解き明かすのがとても楽しみなのですが.(つづく)

ハダカコケギンポ(オレンジ色)
ハダカコケギンポ(黒色)

渡嘉敷(沖縄)の海(1)

 沖縄から海の中の写真が届きました.沖縄本島(沖縄島)のすぐそばにある渡嘉敷で見られたウミウシの仲間です.カラフルなウミウシにはそれに似合った名前が付いています.写真は,上から順番に,艶やか蓑海牛(アデヤカミノウミウシ),帝海牛(ミカドウミウシ),口紅蓑海牛(ルージュミノウミウシ)と呼ばれています.ミカドウミウシ以外はとても小さいウミウシです.(つづく)

アデヤカミノウミウシ
ミカドウミウシ
ルージュミノウミウシ
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