FC2ブログ

大晦日

 今日は大晦日,今年もいろいろな事がありました.今朝,大学院生が撮影してくれたウスバカゲロウ類の1種の幼虫の写真が届いていました.写真撮影には向かない,とても状態が悪いエタノール浸けの標本でしたが,深度合成などの技術で,ここまできれいに写るのですね.脈翅類では,通常,幼虫の大顎と小顎が癒合し,その中央部に管状の構造ができます.この管は顎の先端に開口しており,そこを通して,獲物の体液を吸い取ります.写真でも,その管状の構造が透けて見えますね.それでは,皆さん良いお年を!

ウスバカゲロウ類の幼虫の1種
スポンサーサイト



忘年会

 昨夜は動物生態学研究室の忘年会でした.中華料理を食べながら,卒業生も集まって,近況報告,今年の出来事,今後のことなどいろいろ話しました.2次会は,今時の若者らしく,パフェとかサンデーを注文しての会となりました.
2014年忘年会

カンタリジントラップ

 昆虫と自然という月刊誌があります(英語標記では,The Nature & Insects).この雑誌には,昆虫に関するいろいろなことが掲載されています.その最新号(2015年1月号)には,昆虫のトラップについての特集が組まれています.その中には,動物生態学研究室の大学院生による「カンタリジントラップ」の紹介記事もあります.カンタリジンという化学物質を介した野外における生物の相互作用系を「カンタリジン世界」と呼び,その住人を調べる方法として,カンタリジントラップを使用します(カンタリジン世界についてはここに紹介).このトラップでないと採れないような節足動物が,思いのほか多くいます.
カンタリジントラップ

恒例のもちつき大会

 昨夕は,毎年恒例のもちつき大会でした.生命科学専攻の大学院生会と教員の庶務委員会が中心になって,本格的なもちつきを行い,わいわいがやがやと親睦を深めようというものです.最近は,大学院生として外国から来ている学生も多く,日本の文化の一端に触れられる良い機会になっています.道ばたでとったヨモギを混ぜたよもぎ餅など,つきたてのおもちの味は最高でした.

もちつき1
もちつき2
もちつき3

茎に付く霜柱

 今朝はとても冷え込みました.高尾山のあたりで変わった霜柱を見つけたといって写真を送ってもらいました.霜柱というと,普通は,赤土の露出した崖や地面で,細長い氷の柱が多数形成されて表土を持ち上げている様子を思い浮かべるはずです.しかし,多年草のシソ科の,すっかり葉を落としてしまったような茎の周りにも,氷の板が形成され,これも霜柱と呼びます.とくに「シモバシラ」という名のシソ科の植物さえあります.下の写真もおそらくシソ科の植物の茎に板状に形成された霜柱です.これは,この植物の茎にこうした霜柱を形成しやすい構造があるのだそうです.

シソ科の霜柱

シソ科の霜柱拡大

オビテンスモドキ

 沖縄の海の魚の写真が届きました.動物の中で,形態・色彩・習性などがもっとも多様な分類群は昆虫類だと思っていましたが,魚類もどうしてなかなか多様ですね.認識を新たにしています.下の写真はオビテンスモドキの幼魚です.頭部の背中側についている1対の突起がよく目立ちます.この魚,成魚になると全然違う形態に変身してしまいます.何とも不思議な魚です.

オビテンスモドキ幼魚

カメラ

 最近のカメラの性能と使いやすさには驚くばかりです.かつては,白黒フィルムで現像に出して,プリントに焼き付けてもらっていました.そのうち,カラープリントが普通になりましたが,やはり現像に出して,プリントに焼き付けてもらって,まったくピンぼけでがっかりしたこともよくありました.100年プリントとか言って,色あせずにどれくらいカラープリントが長持ちをするか企業が競い合っていた時代です.その頃,リバサールフィルムというポジフィルムが永久保存用の写真としてはベストだと考えられていました.高額でしたが,貴重な写真はこのリバサールフィルムで撮影しておきました(今でも多量に持っています).しかし,いつの間にか,デジタルで高画質(拡大も全然OK),おまけに明るさやシャープさまで自由にパソコン上で修正できる時代になりました.最初はファイルが重くてなかなかスムーズに操作できなかった高画質の写真も,今では多量に撮影しても保存場所をとらないし,いつでも簡単に引き出せるようになりました.下の写真は,おとついの満月の写真です.本当に感慨深いものがあります.

満月

シロカゲロウ属の幼虫

 前回,脈翅目シロカゲロウ科シロカゲロウ属の成虫としてエゾシロカゲロウを紹介しました.日本にはこの属として,エゾシロカゲロウの他に,クロスジシロカゲロウ,ヤクシロカゲロウ,ホシシロカゲロウ,それから沖縄島から比較的最近記載された和名のまだ付いていない1種の合計5種が分布しています.成虫についてもごくわずかの知見があるだけですから,幼虫についてはほとんど何もわかっていません.下の写真はシロカゲロウ属の幼虫ですが,誰もこの仲間の幼虫の飼育やDNA解析を行っておらず,かつ幼虫の形態には比較のための特徴が少ないので,現時点では,種を同定することができません.とにかくいろいろな情報を集めることが先決ですね(ぜひご協力を).
シロカゲロウ属幼虫
シロカゲロウ属幼虫頭部

エゾシロカゲロウ

 昆虫の中に,脈翅目(みゃくしもく)というグループがあります.漢字で表わすと難しいということで,最近ではこの脈翅目をアミメカゲロウ目と呼ぶことが普通になってきました.脈翅目の多くの種名は,XXXカゲロウと呼ばれます.一方,昆虫の中には蜉蝣目(ふゆうもく)というグループがあります.これは最近ではカゲロウ目と呼ばれ,その仲間にはやはりXXXカゲロウという種名がついています.
 脈翅目は完全変態昆虫で蛹になってから成虫になります.一方,蜉蝣目は不完全変態昆虫で幼虫の姿のまま最後に翅がはえた成虫になります.こんなに違う昆虫のグループなのに,どちらもXXXカゲロウと呼ばれるので,多くの場合混同されています.今回紹介するのは,脈翅目シロカゲロウ科シロカゲロウ属エゾシロカゲロウです.翅を広げても1cmあまりの小さい昆虫です.この属の昆虫についてはほとんど研究がなされていません.もし,このシロカゲロウ属の標本をもっていたら見せていただけると助かります.
 一方,以前に紹介をしたオオシロカゲロウは,蜉蝣目シロイロカゲロウ科シロイロカゲロウ属の1種です(この記事).実は,オオシロカゲロウという種は,以前はアミメカゲロウという種名で呼ばれることもありました.しかし,脈翅目をアミメカゲロウ目と呼ぶようになったので,今では,混乱を避けるため,種名としてはオオシロカゲロウを使います.それでも「シロカゲロウ」という部分が脈翅目のシロカゲロウ属の種名と同じなので,ややっこしいですね.ちなみに,科名と属名は,脈翅目と蜉蝣目で同じになるとまずいので,今では,蜉蝣目の方を,シロイロカゲロウ科シロイロカゲロウ属というように変えてあります.
エゾシロカゲロウ

呼吸管

 水生昆虫の中には,水中にいても空気呼吸を行うものがいます.ヤマトクロスジヘビトンボやタイリククロスジヘビトンボの幼虫の尾部付近には,1対の呼吸管と呼ばれるパイプがあって,その先端から空気を吸い込むことができます.これらの幼虫は泳ぐことができないので,空気呼吸をするときには,逆立ちをして尾部を水面に持ち上げることを以前に紹介しました(この記事).上下は逆ですが,追っ手から逃れるために忍者が水中に身を潜め,口から竹筒で空気を吸っている様子に似ています.ところが,北ベトナムでの調査で,この呼吸管がとても長くなっているクロスジヘビトンボ類の一種の幼虫を見つけました.しかも,左右の長さが全く違うのです(下の写真の矢印).いったいこの幼虫の正体は何でしょうか.奇妙に長いこの呼吸管をいったいどのように使うのでしょうか.今すぐにでも調べに行きたくなってしまいますが,残念なことになかなかそうはいきません.
クロスジヘビトンボ類の1種の幼虫

カマキリタマゴカツオブシムシの羽化

 今年の10月初め,産み落とされたチョウセンカマキリの卵嚢に,カマキリタマゴカツオブシムシが産卵している様子を紹介しました(この記事).この卵嚢をずっと25℃の恒温室(12時間明期,12時間暗期)に置いておいたら,多数の成虫が羽化していました.本来なら,野外では気温が低下し,秋から初春にかけては成長が遅く抑えられるのでしょうが,25℃という夏の状態では,野外では冬の今時分に羽化してしまいました.野外では春過ぎて成虫として飛び立つところです.人為分布にならないようにすべてを貴重な標本として残すことにしました.
カマキリタマゴカツオブシムシ成虫
プロフィール

首都大動物生態

Author:首都大動物生態
研究室の日常の紹介
研究室HP
研究室HP in English

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR