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カンタリジン世界

 動物生態学研究室で行われた「カンタリジン世界」に関する論文が,冊子体として10月に出版されました(Entomological Science 17 (4): 388-395)(この論文).この論文については,電子的に閲覧可能になったとき(online first)に,4回にわたって紹介しました(1話2話3話4話).昆虫の中で,ツチハンミョウ科とカミキリモドキ科だけの種が,体内でカンタリジンという化学物質を合成して,天敵に襲われた時にこの毒性の高いカンタリジンを分泌して,身を守ります.下の写真は,ツチハンミョウ科に属するヒメツチハンミョウとキイロゲンセイが,ピンセットで刺激されたときに脚の関節からカンタリジンを分泌するようすを示したものです(黄色い液にカンタリジンが含まれています).カンタリジンは天敵を撃退する毒性の強い物質ですが,不思議なことにこれに誘引される特異な節足動物たちがいるのです.そこで,自然界において,カンタリジンという化学物質を介した相互作用のある系を「カンタリジン世界」と呼ぶことにしました.そこにはどのような生物がいて,それぞれがどのような関係を有し,どのような進化が起こっているのでしょうか.
ヒメツチハンミョウ
キイロゲンセイ
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