FC2ブログ

沖縄島のヘビ

 北大東島と南大東島に調査に出かけていた学生たちは,沖縄島の北部にも立ち寄って,いろいろな動物の写真を撮ってきてくれました.沖縄島は比較的大きく,地史的には大陸と陸続きになったことがあるため,生物の多様性が高く,かつ固有の生物も多い島です.ヘビ類もいろいろ生息していますが,毒ヘビには気をつけなくてはいけません.下の写真は,上から順に,ヒメハブ(毒あり),アカマタ,リュウキュウアオヘビです.

ヒメハブ
アカマタ
リュウキュウアオヘビ
スポンサーサイト



南大東島と北大東島

 台風のニュースでよく登場する島として,南大東島と北大東島があります.沖縄本島のはるか東の外洋に浮かぶ2つの小さな島です.そこに調査に出かけていた研究室の学生2名が帰ってきました.南大東島は30.6平方キロメートル,標高75 mの島です.そこから10 kmほど北側に北大東島があります.北大東島は南大東島より小さく,面積は11.9平方キロメートル,標高は74 mです.これら2つの島は,サンゴ礁が隆起して出来た隆起環礁の島です.
南大東島全景と近影
南大東島
南大東島近影
北大東島全景と近影
北大東島
北大東島近影

ミジュンの群れ

 沖縄から海水魚の写真が届きました.沖縄では比較的浅い海域でミジュンの群れが見られるそうです.ミズンという魚の名前を,沖縄ではミジュンと呼ぶのだそうです.イワシの仲間に似ていますが,イワシとは違うグループの魚ということです.ミジュンの大群は,海の中に漂う入道雲のようです.あちらこちらを向いていたミジュンは,何かの刺激で一斉に隊列をなして泳ぎます.天敵に狙われないように(自分が襲われる確率を下げるために),このような大集団を作ると考えられていますが,それにしてもその隊列ぶりには感心してしまいますね.
ミズンの群れ1
ミズンの群れ2

ニホンジカ

 長野県南部に調査に出かけていた学生とニホンジカの話をしました.ニホンジカは現在分布域を広げつつあり,個体群密度が非常に高くなっている地域も多いと聞きます.ニホンジカが増えると,林床の植物が貧弱になり,それに付随したいろいろな間接的影響も無視できなくなります.下は長野県南部で撮影したニホンジカの足跡と広島県宮島にいる人慣れしたニホンジカの写真です.

シカの足跡

宮島のシカ

ソウル市立大学との国際交流

 今週は,ソウル市立大学生命科学教室の教員1名と大学院生5名がこちらの生命科学教室に滞在中です.毎年行われている国際交流事業の一つです.今日はセミナーとポスター発表が行われました.英語での発表や質疑応答を通して生きた英会話術が身に付くと思います.

ソウル市立大学セミナー
ソウル市立大学ポスター発表

トウキョウサンショウウオ

 今日(10月18日)は,先月に引き続いて,首都大学東京で水生昆虫談話会の例会(毎月1回開催)が開かれました.トウキョウサンショウウオの分布域全域で,多くの個体について,ミトコンドリアDNAの塩基配列解析と核DNAのマイクロサテライト解析を行い,地域集団の遺伝的変異や遺伝的多様性の差異などに関して明らかになったことが紹介されました.トウキョウサンショウウオの地域集団の保全にこうした研究結果をどう役立てれば良いか,いろいろな質問や意見が出ました.例会のあとは,いつもと趣をかえて,イタリアンレストランでワインやビールを片手にいろいろな話で盛り上がりました.

トウキョウサンショウウオ

毒のあるヘビ

 学生が神奈川県の山中での調査を行って帰ってきました.写真を見せてもらうとヘビの写真がいくつかありました.日本には意外と人里に毒蛇が生息しています.野外調査では,毒蛇にかまれないように気をつけなくてはいけません.琉球列島を除くと,日本には3種の毒蛇が生息しています.ニホンマムシ,ツシママムシ,ヤマカガシです.ツシママムシは対馬の固有種とされています.首都大学東京南大沢キャンパスの緑地にもこれら2種は生息しています.怖がる必要はありませんが,緑地周辺では気をつけて下さい.
ニホンマムシ
ニホンマムシ
ヤマカガシ(下は幼蛇)
ヤマカガシ
ヤマカガシ幼蛇

カマキリタマゴカツオブシムシ

 10月になってすぐ,都心の海岸部で,チョウセンカマキリの卵嚢(あるいは卵鞘とも言う)を見つけた学生が,その上に止まっている小さい虫を見つけました.これは,カマキリタマゴカツオブシムシと呼ばれる体長3〜4 mmほどの甲虫の1種です.カツオブシムシというと,ウールのセーターなど洋服に穴をあけてしまう虫を思い浮かべる人が多いと思います.幼虫が繊維を食べて育つので,食べられたところに穴が空いてしまうわけです.写真のカマキリタマゴカツオブシムシは,おそらく産卵しているメスです.この卵から孵化した幼虫は,卵嚢内の卵や鞘の部分を食べて育ちます.春には,カマキリの卵嚢はぼろぼろに食い尽くされてしまいます.

チョウセンカマキリの卵嚢(中央少し上に黒い影がある)
チョウセンカマキリの卵嚢
上の写真の黒い影の部分の拡大図
カマキリタマゴカツオブシムシ

カンタリジン世界

 動物生態学研究室で行われた「カンタリジン世界」に関する論文が,冊子体として10月に出版されました(Entomological Science 17 (4): 388-395)(この論文).この論文については,電子的に閲覧可能になったとき(online first)に,4回にわたって紹介しました(1話2話3話4話).昆虫の中で,ツチハンミョウ科とカミキリモドキ科だけの種が,体内でカンタリジンという化学物質を合成して,天敵に襲われた時にこの毒性の高いカンタリジンを分泌して,身を守ります.下の写真は,ツチハンミョウ科に属するヒメツチハンミョウとキイロゲンセイが,ピンセットで刺激されたときに脚の関節からカンタリジンを分泌するようすを示したものです(黄色い液にカンタリジンが含まれています).カンタリジンは天敵を撃退する毒性の強い物質ですが,不思議なことにこれに誘引される特異な節足動物たちがいるのです.そこで,自然界において,カンタリジンという化学物質を介した相互作用のある系を「カンタリジン世界」と呼ぶことにしました.そこにはどのような生物がいて,それぞれがどのような関係を有し,どのような進化が起こっているのでしょうか.
ヒメツチハンミョウ
キイロゲンセイ

ナンヨウマンタ

 沖縄から,ナンヨウマンタの写真が届きました.ナンヨウマンタの学名は Manta alfredi,これと近縁のオニイトマキエイの学名は Manta birostris です.両種とも,その属名から通称マンタと呼ばれている大型のエイです.石垣島近くで群れで泳いでいたものを撮影したということです.この辺りでは9月頃によく群れをなすようですが,繁殖のために集まって来るのでしょうか.腹側にはコバンザメやコバンザメとは違う別の魚が見られます.こうした共生もまた不思議な現象ですね.

オニイトマキエイ群れ
オニイトマキエイ横向き
オニイトマキエイ下向き
プロフィール

都立大動物生態

Author:都立大動物生態
研究室の日常の紹介
研究室HP
研究室HP in English

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR