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ノコギリクワガタ

 クワガタムシは,カブトムシと並んで子供たちにとって宝物です.オスのカブトムシは体表が突出して角となっており,この角自体は可動式ではありません.それに比べて,オスのクワガタムシは大顎が大きく突出しているため可動式です.この大きな顎を動かすためには,太い筋肉の束が必要です.筋肉は大顎の付け根,つまり頭部に納められています.そのため,クワガタムシのオスの頭部は,メスに比べて異様に幅広くなっています(カブトムシのオスの頭部はよく見るとメスと同じくらい小さいのと対照的です).下の写真はいずれもノコギリクワガタのオスです.大型個体と小型個体ではこんなにも形態差があります.日本では,虫好きの子供たちにとって,これはあたりまえの事実なのですが,世界的にみると,生物学者でさえこれを知らないことが多いのです.日本の自然の豊かさに感謝しなくてはいけませんね.
ノコギリクワガタ
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水生昆虫談話会の例会

 土曜日(10月27日)に,首都大学東京で水生昆虫談話会の例会が開催されました.水生昆虫談話会というのは,関東地方在住の水生昆虫に興味のある人が集まって作った会で,毎月1回,関東地方のどこかで集まって発表会(勉強会)を開いています.もちろん関東地方以外の方も自由に会員になれます.この日は,首都大学東京で行われ,3名の発表がありました.例会のあとは,お酒を飲みながら,いろいろな話をするのが慣例になっています.

水生昆虫談話会例会

ムネアカハラビロカマキリ

 昨日紹介したハラビロカマキリは,東京周辺で普通に見られるカマキリ類の1種です.ところが,八王子市ではこれによく似たムネアカハラビロカマキリが見つかりました.ムネアカハラビロカマキリは外国から侵入した外来種と考えられています.下の写真はそのムネアカハラビロカマキリ(メス)ですが,昨日紹介したハラビロカマキリとよく見比べて下さい.どこが違うかわかりますか.ムネアカはその呼び方の通り,前胸の腹側が赤くなっています(ハラビロに見られる褐色の2本の帯模様はありません).もう一つ大きな違いは,ムネアカでは前胸が細長くなってるのに対し,ハラビロでは前胸が太短くなっています.また,ムネアカの方がハラビロよりも少し大型です.ハラビロカマキリを見かけたら,もしかしてムネアカの方かもしれないと思って良く見る必要がありますね.
ムネアカハラビロカマキリのメス
ムネアカハラビロカマキリの胸

ハラビロカマキリ

 秋も本番に近づいてきました.カマキリ類も成虫がたくさん見られるようになってきました.関東では,オオカマキリ,チョウセンカマキリ,ハラビロカマキリ,コカマキリが普通に見られます.カマキリは名前のように,前脚が鎌のようになっていて,これで大きな昆虫などを捕獲してバリバリと食べます.頭は三角形をしていて小さいのですが,咬まれると痛いので,不用意につかまないほうが賢明です(毒があるわけではなく咬まれても問題はないのですが).カマキリ類をつかむには,その前胸を,親指と人差し指でしっかりとつまみ上げるのがこつです.下の写真は,多摩川の河原で見つけたハラビロカマキリ(メス)です.
ハラビロカマキリのメス
ハラビロカマキリ前胸

自主研究発表会

 首都大学東京の生命科学コースでは,「自主研究」という授業が選択科目として開講されています.今日は,それを受講している学生の研究成果の発表会が開催されました.自主的に行う研究なので,失敗も多いでしょうが,そうした点も含めて上手に発表していました.こういう実体験の繰り返しによって,研究する力が身に付いていくはずです.

自主研発表会2014

日本昆虫学会第74回大会

 9月13日から16日まで,広島で.日本昆虫学会第74回大会が開催されています.動物生態学研究室からは2名の大学院生がこれに参加して,口頭発表を行います.そのうちの一人は,ベトナムからの留学生で,ベトナム産のトンボ類に関する系統分類学的な研究成果の発表を英語で行います.下の写真はその発表の中に登場するトンボの1種,Cryptophaea vietnamensisのオスとメスです.オスの腹部がメスよりもかなり長くなっているのがこの仲間の特徴です.
ベトナムのトンボのオス
ベトナムのトンボのメス

夏も終わり

 ある特定外来種の分布調査の手伝いで,久しぶりに里山歩きをしました.ミンミンゼミの声よりも,ツクツクボウシの声の方が多くなり,夏も終わって秋の気配が感じられるようになってきました.上の写真はアシグロツユムシのメスです.下の写真は色づき始めたノブドウの実です.

アシグロツユムシ
ノブドウ

アカエイ

 房総の海で撮影したというアカエイの写真が届きました.エイというのはその姿が人の想像を超えているものがあり,何度見てもちょっと驚いてしまいます.とても魚の仲間だとは思えませんね.

アカエイ1
アカエイ2

夏休み

 多くの大学は,8月と9月が夏休みです.この間,学生は自由.きっと有意義な夏休みを過ごしているはずです.しかし,大学の教員,職員にこうした夏休みはありません.会社員や公務員と同じく,せいぜい5日ほどの連続した休暇がとれる程度です(最近では積極的に休むように奨励されていますが).この点,多くの人が勘違いしているのではないでしょうか.夏休みといえども,大学は休むことなく運営されています.前期,あるいは後期の定期的な講義や実習がなくなるだけで,集中講義,野外実習,公開セミナー,高校教員研修向けの講義などが開講されています.大学院入学試験や各種の会議も定期的に開かれています.もちろん,途絶えることなく研究活動も続けています.研究に主眼をおいた大学院生(博士前期課程や博士後期課程の学生)も,夏休みといえども自主的に研究にとりくんでいることが普通です.それでも夏休み,夏らしい風景写真として伊豆諸島の新島の白い砂浜を貼り付けておきましょう.

新島

「昆虫の配偶行動の進化」という本

 最近,昆虫の配偶行動の進化に関して,「The Evolution of Insect Mating Systems」という本がOxford University Pressから出版されました.全部で22名の著者による15の章から構成されています.昆虫を材料にしていますが,Parental careの章,Parasites and pathogens in sexual selectionの章,Sexual selection in social insectsの章など,幅広い内容を取り扱っています.引用文献および索引も含めて339ページの本です.動物生態学研究室で行われた研究論文も2つ引用されていました.

本

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Author:首都大動物生態
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