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南アルプス

 研究室の学生が南アルプスの熊伏山へ調査に出かけていました.タゴガエル(オス)とナツノハナワラビの写真を見せてくれました.動物だけでなく植物の種名も知っていれば,山歩きの楽しみは倍増ですね.

タゴガエル
ナツノハナワラビ
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ネジレバネのメス

 先日,ネジレバネの1種のオスの写真を紹介しましたが(ここ),今日,研究室の学生がそのメスの写真を撮ってくれました.このネジレバネの1種は,ドロバチの仲間のメスの腹部に潜り込んでいました.雌雄ともハチなどの腹部に寄生をして成長します.写真にある3つの矢印のうち,上の2つがメス,下の一つがオスです.オスはここから自力で飛び出し,翅や脚のあるいわゆる「むし」の形をした成虫となります.しかし,メスは,頭部の先端だけがこのように出ていて,本体はハチの体の中に埋もれています.それを引きずり出したのが下の写真です.まるで幼虫のようですが,これでも成虫です.頭部だけが硬化し,脚や翅は完全に退化しています.腹部には多数の卵が含まれています.それにしても変わった形をした昆虫ですね.
ドロバチ
ネジレバネ(メス)

魚とは思えない

 梅雨入りしている沖縄から,魚の写真が届きました.生き物の形の多様性にはいつも驚かされますが,魚にも,とても魚とは思えないようなものがたくさんいます.キリンミノカサゴ(写真上)は,全体としてトゲトゲしてよくわからない形をしています.それでも,慣れてくると,ここが胸びれ,ここが背びれとわかってきます.通称,ジャパニーズピグミーシーホースと呼ばれている超小型のタツノオトシゴ(写真下)になると,それが魚であることを知っていなければ,いったい何の動物だろうと悩んでしまいますね.

キリンミノカサゴ
タツノオトシゴ

マダガスカルの広翅目

 アフリカの動物と言えば,キリン,シマウマなどがすぐ思い浮かぶように,独自の生物相が形成されています(下の写真は動物園で撮影したもの).マダガスカルは,アフリカ大陸のすぐ東側に位置する大きな島ですが,アフリカ大陸とは古くに分離したため(いわゆる大陸移動),アフリカとはまた違う生物相になっています.原猿(アイアイやシファカなど)の適応放散,オオハシモズの仲間の適応放散などが有名ですね.昆虫類でもマダガスカル固有のグループがあります.今回,この島にだけしか知られていない広翅目の分類学的研究の論文が出版されました(この論文).マダガスカルには少なくとも,クロスジヘビトンボの仲間が3種,センブリの仲間が1種分布します.これらの貴重な昆虫類が滅んでしまわないことを強く願っています.

シマウマ
キリン

北ベトナムへ(続)

 ベトナム2日目,早朝からハノイの北の山並みをめざします.到着後,公園管理事務所のレンジャーと一緒に国立公園内の調査です.霧が出ていますが,初めて見る生き物も多く,山の斜面からはいろいろな昆虫類が吹き上げられて来ます.キノボリトカゲ類の1種が大きな蛾を狙っているのか,じっとしています.
 この後,急に左目がかすんでしまって,ハノイの救急病院へ,翌日には私だけ東京に帰ることになってしまいました.旅先での急病,一緒に調査に行っていた人たちに本当に助けられました.眼底出血ということで,大事には至りませんでしたが,自分で調査ができなくて残念です.左目は徐々にですが透明感が増して来ました.同行の人たちの成果が楽しみです.

キノボリトカゲと蛾

北ベトナムへ

 5月15日からベトナム北部へ昆虫類の調査にでかけました.初日は博物館の研究者らと面会して,調査の許可などに関する打ち合わせをして,ハノイに1泊しました.写真は,ホテルの窓からハノイ市街の北部の町並みです.
ハノイ

ネジレバネ

 今日,ドロバチの1種の腹部に寄生していたネジレバネ類が羽化したと,そのオス成虫が動物生態学研究室に持ち込まれました.さっそく深度合成写真を撮ったのでここに紹介します.このネジレバネという奇妙な名前の付いた昆虫は,ネジレバネ目とされ,昆虫類の中でも奇妙な形態をした仲間としてとても有名です.ハチ類の腹部に内部寄生し,オスは有翅で,羽化すると飛翔することができますが,メスは無翅でウジ虫状です.ネジレバネの名前は,オスのねじれたような翅の格好に由来しており,撚れた翅(よれたはね)ということで「撚翅目(ねんしもく)」と呼ばれることもあります.オスの体長は2mm〜3mmと小型です.
ネジレバネ

三宅島調査

 予定通り週末に三宅島に調査に出かけて来ました.ほとんど注目されることのない小さな昆虫などの調査です.これで,4月下旬から5月上旬の期間の伊豆半島から伊豆諸島にかけての各地域の比較のためのデータ収集が完結しました.生態学には「島の生態学」という分野がありますが,相互作用のある昆虫群集が沖合の島へいくほど,どのような変化を示すのか明らかにできればと考えています.写真は三宅島と,三宅島から望む御蔵島です.

三宅島
三宅島から御蔵島

伊豆諸島調査

 5月の連休中に,伊豆諸島の北部に調査に出かけていた学生から,伊豆諸島の島々の写真を見せてもらいました.上から順に,伊豆大島,利島,新島,式根島,神津島です.利島はとても小さい島ですがちょっとそそり立っています.式根島も小さい島で,平らな格好をしています.これで,伊豆半島,伊豆大島,利島,新島,式根島,神津島,八丈島,青ヶ島のこの時期の誰も見向きもしないような昆虫類の分布調査ができました.あとは三宅島と御蔵島ですが,後者については2年前に許可を得て同様の調査を行っているのでその時のデータが使えます.三宅島には間もなく出かける予定でいます.

伊豆大島
利島
新島
式根島
神津島

南伊豆調査

 5月2日から3日にかけて,伊豆半島南部の昆虫調査に出かけて来ました.天気は良く,絶好の調査日和でした.三島で富士山を見て,まずは天城峠まで行き,そこから誰も見向きもしないような林床に棲む小さな生き物の調査を開始します.最後に下田付近の照葉樹林で調査をして,南伊豆でのこの仲間の生き物の生息状況がだいたいわかってきました.新緑の山の中,久しぶりの野外調査を堪能することができました.

富士山
天城峠
下田
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