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雌雄でまるで違う昆虫

 下の蝶の写真を見て下さい.オレンジ色の艶やかな蝶と黒地に白班が浮かび上がる洒落た蝶が並んでいます.どうみても別種に見えるこの蝶たち,実は,メスグロヒョウモンのオス(上)とメス(下)なのです.どうしてそれがわかるかというと,野外でこれら2つが求愛・交尾をしているのが観察できます.また,下のメスが産んだ卵を飼育すると,オレンジのオスと黒いメスが羽化します.なるほど,簡単ですね.ところが,昆虫の中には,夜行性で,野外で求愛・交尾を見ることなど到底不可能なグループがあります.メスが産んだ卵を飼育するのも困難な場合がほとんどです.そうしたらどうでしょうか.下の2つは別々の種としか考えられないですね.ごく稀にしか採れないヘビトンボの仲間で,とても同種とは思えない2つのタイプが実は同種のオスとメスであったという論文が出版されました(この論文).メスグロヒョウモンとは逆で,オスが黒くて,メスが黄色い種です.DNAの塩基配列を比較して,両者が同一の種であることが確かめられました.ごく稀にしか採れないこのヘビトンボ,もう少しでオスとメスで別々の種として記載されるところでした.
メスグロヒョウモンオス
メスグロヒョウモンメス
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