FC2ブログ

兄島へ侵入してしまったグリーンアノール

 グリーンアノールは,北アメリカ原産のトカゲの一種で,ペットとして飼われていることもあり,今では,東京都小笠原諸島の父島と母島に外来種として定着しています.そのミトコンドリアDNAの塩基配列の解析に基づき,父島と母島では遺伝的多様性が低いこと,北アメリカのメキシコ湾北部海岸地域の個体群に由来することなどがわかっています(ここを参照).ところが,今年の3月になって,兄島にもグリーンアノールが侵入してしまったことがわかりました(東京都環境局の発表).グリーンアノールは昆虫などを毎日たくさん食べます.新天地で増え過ぎた彼らの捕食圧は強大で,そこに生息している多くの昆虫類を絶滅においやってしまうと考えられています(実際に父島と母島の昆虫相は,兄島などグリーンアノールがいない島に比べてとても貧弱になってしまっています).そこで,兄島の自然が破壊されないように,グリーンアノールの除去が精力的に行われています.こうして兄島で捕獲された個体の遺伝的解析を我々の研究室で行っています.その結果は,現状把握と今後の対策を決める上でとても役立っているはずです.

グリーンアノール茶
スポンサーサイト



プロフィール

首都大動物生態

Author:首都大動物生態
研究室の日常の紹介
研究室HP
研究室HP in English

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR