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卒業記念パーティー

 卒業研究発表会が終わった後,学部3年生主催の卒業記念パーティーが開かれました.生命科学コースでは,まず,3年生主催の卒業記念パーティが開催され,3月の卒業式のあとに,今度は4年生主催の卒業記念パーティーがあります.
 今日のパーティーでは,3年生から手作りの写真ホルダーが4年生一人一人に送られました.教員の顔写真が並べられ,指導教員自筆のメーッセージが添えられています.この後,動物生態学研究室では,何人かでコーヒーを入れて,焼き菓子を食べました.どうしてこんな焼き菓子が研究室の机の上に置いてあったかは深く詮索しないことにしましょう.私としては,おこぼれにあずかれただけでも大満足です.

ケーキ
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卒業研究発表会

 今日と明日は,卒業研究発表会です.首都大学東京の生命科学コースでは,東京都立大学のころより,卒業研究発表会は卒業研究生(4年生)が自主的に行なっています.ポスター作り,プログラム作成,要旨集作成,会場設営,司会,質疑応答などみんなで協力して行い,さながらミニ学会のようです.口頭発表(10分発表,5分質疑応答)を行なうことは,4年間の総まとめとして,良い記念になることでしょう.ちょっと残念なことは,来年度に卒業研究を行うはずの3年生がほとんど聞きに来ていないことです.視野を広げられるこんな良い機会を逃がすのはもったいないと思います.

卒研発表会

タイ2

 タイのお土産としていただいた,もう一箱の裏側に奇妙な日本語が書いてありました.中国語,日本語,韓国語,ロシア語の4カ国語で,箱の中身の説明書きをしてあるのですが,何とも楽しい日本語訳となっています.自動翻訳機か何かで訳したのでしょうか,肝心の中身を示すと思われる「クロッブケム」が意味不明となっています.実際には,写真にあるように,タイ風のスナック菓子でした.前回紹介したものより(ここ),さらに独特の味付けとなっていました.

タイ土産3

タイ土産2

タイ

 タイへ哺乳類の調査に行って来たと,お土産をもらいました.クッキーの詰め合わせです.外見はおしゃれで,日本のものとそんなに大きな違いはありません.しかし,クッキーの味には,やはり日本とは違う風味(独特の香辛料の香り)があって,楽しめます.
 かつては,海外旅行へ行くのさえ大変でしたが,今では,多くの国で野外調査を行なえる環境が整ってきました.生態や分類に関する分野では,東南アジア諸国と日本の間での共同研究が年々多くなっているのではないでしょうか.研究の国際交流は大歓迎です.

タイ土産

アオサギのコロニー動態

 アオサギのコロニー動態に関する論文が出版されました(ここ).東京近郊で,アオサギの繁殖コロニーができてから16年間にわたって観察を続けた結果をまとめたものです.
 アオサギは.繁殖期に,多くのつがいが同じ場所に集まって,樹上営巣します.この共同営巣場所を繁殖コロニーと呼びます.最初に繁殖コロニーが形成されると,その後,そこで繁殖するつがい数は年々増加していきます.しかし,無限に増えるわけではなく,途中から繁殖つがい数が増えなくなります.一定数以上増えない場合,そこには密度効果が作用している可能性があります.各つがいの繁殖成功度を比較すると,確かに密度効果が作用していることが明らかになりました.
 春が近づき,その年の繁殖期が始まると,多くのアオサギが繁殖コロニーに集まってきます.初めて繁殖する個体,他のコロニーから移って来た個体など,見知らぬ個体が最初はたくさんいるでしょう.みんな落ち着かずそわそわしていると考えられます.なかなか落ち着いて営巣や抱卵を行なえません.ちょうど,春の新学期にクラス替えがあって,何か落ち着かない子供たちのようですね.

白井アオサギ

左右の交尾器

 ハサミムシ類のある種のオスの交尾器には,自分の体長よりも長くなっていることがあります(ここ).ハサミムシ類のオスの交尾器には,もう一つ興味深い現象があって,オスが,左右に1つずつ,合計2つの交尾器をもっている種と,一つしか交尾器をもっていない種があります.こうしたオスの交尾器の数はどのように進化してきたのでしょうか.
 オオハサミムシは海岸や川の下流域で普通に見られるハサミムシ類の1種ですが(下の写真),この種の交尾器の形態と交尾行動の観察から,交尾器の数の進化が明らかになってきました.その論文は,Nature誌で紹介さています(ここ).
オオハサミムシ

コバネハサミムシの配偶行動

 かつて動物生態学研究室で行なわれた研究成果が,先日,Animal Behaviour 誌に印刷されました(ここ).コバネハサミムシの交尾行動の適応性に関する研究です.このハサミムシのオスは、自分の体長に匹敵するほど長い交尾器を持っています.先端が傘のようになっていて,メスの精子貯蔵器官から精子を掻き出すことができます.しかし、メスの精子貯蔵器官は,オスの交尾器よりずっと長く、体長の2倍ほどの長さがあるため、オスは1回の交尾では,一部の精子しか置換することができません.一方で,体が大きいオスは同じメスと何回も繰り返して交尾をします.その適応的意義を明らかにしたという論文です.
 論文を発表するときには,その調査や実験を行なったときの所属先を記入します.その後移動して,別の大学や研究機関に所属している場合には,欄外に,但し書きとして,現所属先(名称や住所)を記入します.そうすることによって,その論文の研究がどこの大学や研究機関で行なわれたかがすぐにわかるシステムになっているのです.

コバネハサミムシ

再び雪

 突然の陽気にさそわれたのか,数日前にヤマアカガエルがもう産卵をしていました.しかし,今日は未明から雪です.しんしんと降り積もり,八王子ではこの冬2回目の積雪となりそうです.池に産み落とされたヤマアカガエルの卵塊は大丈夫なのでしょうか.どうして,カエルやサンショウウオの仲間には,こんなに春早くに繁殖(産卵)を行なう種がいるのでしょうか.興味のある人は論文探しをしてみましょう.
雪

ギターのような胸

 昨日紹介した,秘境で見つかったヘビトンボ類(ここ),何か形が変です.昆虫の胸は3つの節に分かれていて,前から順番に前胸,中胸,後胸と呼びます.それぞれの胸から脚が出ていますが(だから脚は3対,計6本),翅は中胸と後胸にしかありません(だから翅は2対,計4枚).
 実は,このヘビトンボ,前胸の形が変わっているのです.色や形が,まるでギターやバイオリンのようです.しかも,この虫が前翅を広げると,前翅のつけねの前縁の翅脈が,前胸の後端にちょうどあたるように突出し,翅脈はこの前胸にあたるところだけとても太くなっています(下の写真で左側の近縁種と比べて下さい).この虫,我々がピックでギターを演奏するように,音を奏でるに違いありません.チベットとインド北東部の種では,メスの標本も得られてるいますが,メスは前胸も翅脈も普通のヘビトンボ類と同じです.つまり演奏できるのはオスのみということになります.いつの日か,秘境に出向いて,彼らの演奏を録音したいと思っています.

Psonus

秘境の昆虫

 2月1日に,ヘビトンボ類2種の新種の記載論文が出版されました(ここ).一つ目は,ミャンマー西部の山地で得られたものです.下の写真(a)に示す1頭のオスの標本しか,今のところ見つかっていません.二つ目は,インド東北部の山岳地帯で得られたものです.下の写真(b)に示す1頭のオスの標本の他,カナダの博物館に所蔵されている50年以上も前の1頭のメスの標本しかありません.この2種に近縁なもう1種は,チベットの山岳地帯から知られています.まさに秘境中の秘境に生息する昆虫です.
 ところで,下の写真を見て,彼らの習性について,何か興味深いことがありそうだと気付きませんか?(つづく)

新種ヘビトンボ2種

修士論文・博士論文

 大学1年生から4年生までの4年間を終えた(学士)後,その上に大学院という教育制度があります.大学院には,多くの場合,修士課程2年間+博士課程3年間があり,修士課程を修了すると修士の学位が授与され,さらに続けて博士課程を修了すると博士の学位が授与されます.
 首都大学東京では,正式には,修士課程を博士前期課程(2年間)と呼び,博士課程を博士後期課程(3年間)と呼びますが,それぞれの課程で提出する論文を修士論文と博士論文と言います.動物生態学研究室では,今年度は,3名が修士論文を,2名が博士論文を提出することになっています.今日,それらがほぼ完成しました.2つの博士論文はどちらも図表を含めて100ページほどの英語の論文です.3つの修士論文のうち1つは35ページほどの英語の論文,2つは40ページほどの日本語の論文です(図表を含めて).データの解析,作図,作表,本文の推敲など,とても忙しい毎日でしたが,こういう作業は楽しいものです.
 動物生態学研究室ではいろいろな材料について研究していますが,今年度のそれぞれの論文の材料も,齧歯類,食虫類,鳥類,多足類,昆虫類と多岐にわたり,内容も,社会構造,個体群動態,行動,生物地理,化学生態と幅広いものでした.

D論

 
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