FC2ブログ

3月の西表島(2)

 セマルハコガメという陸ガメは,日本では石垣島と西表島にしかいません.日本産のものは,ヤエヤマセマルハコガメという亜種として区別されています.この貴重なカメには,また,カメキララマダニというマダニが寄生しています.下の写真で,首から右前足にかけての皮膚にこのマダニが多数付いて吸血しています.マダニ類は,卵,幼ダニ,若ダニ,成ダニという生活環を有していますが,カメキララマダニの成ダニは,陸生あるいは半水棲のカメ類のみを宿主とします.幼ダニ,若ダニはカメ類以外にもキノボリトカゲなどの爬虫類から吸血することもありますが,カメ類がいないと滅びてしまいます.日本では本州のごく一部と沖縄本島および石垣島,西表島がその生息地です.下の写真を見ると,カメもマダニもこの地域で健全に暮らしていることがわかりますね..
文献:ダニのはなし(II),1990年,技報堂出版.
   日本ダニ学会誌, 7: 47-50.1998年.

セマルハコガメ(ヤエヤマセマルハコガメ)
スポンサーサイト



3月の奄美大島(3)

 奄美大島には,2種のハブの仲間がいます.大きい方がハブ(本ハブ),小さい方がヒメハブです.下の写真は,ヒメハブ,ヘリグロヒメトカゲ,シマヨシノボリです.シマヨシノボリは産卵期を迎えてメスの腹部が卵で膨らむと同時に,青く光っています.

ヒメハブ
ヘリグロヒメトカゲ
シマヨシノボリの繁殖期のメス

ニュージーランドで開催された第9回国際爬虫両生類会議

 今年になってすぐ,1月5日〜10日に,ニュージーランドにおいて,9th World Congress of Herpetology (WCH9)が開催されました.動物生態学研究室から特別研究員1名がこれに参加し,口頭発表を行ってきました.その時の写真をいくつか紹介します.上から順に,学会受付の様子,オタゴスキンク,ムカシトカゲです.

WCH9
オタゴスキンク
ムカシトカゲ

クロイワトカゲモドキ

 先日,大学院生が沖縄へある特殊な昆虫の観察に出かけました.その時に撮影した諸々の生き物の写真の中にクロイワトカゲモドキがありました.沖縄本島とその周辺の島には,クロイワトカゲモドキという地表棲のヤモリの仲間が生息しています.移動分散力が弱いため,集団ごとに形態や色彩に変異が認められます.大学院生が見たのは沖縄本島南部(写真上,交尾中)と久米島(写真下)の集団ですが,確かに模様がずいぶん違いますね.

クロイワトカゲモドキ(沖縄南部個体群)
クロイワトカゲモドキ(久米島)

日本中のオガサワラヤモリ

 日本中のオガサワラヤモリのクローン解析を行った論文が online first で Population Ecology 誌に掲載されました(この論文).オガサワラヤモリはメスしかいません.メスが単為生殖でメスを産みます.しかし,日本中のオガサワラヤモリの尾の先からDNAを抽出し,マイクロサテライトDNAとミトコンドリアDNA解析を行った結果,17のクローンを識別することができました.どのクローンが日本のどこに分布するか,さらにどうして様々なクローンが創出されるのかを推定しました.

オガサワラヤモリ
プロフィール

首都大動物生態

Author:首都大動物生態
研究室の日常の紹介
研究室HP
研究室HP in English

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR