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ナガレタゴガエルの発生段階図表

 ナガレタゴガエルの受精から変態までの発生段階を図示し,とくにオタマジャクシの歯列について,タゴガエル,ヤマアカガエルと比較した論文が数日前に出版されました(Kishimoto, K. and Hayashi, F. 2020. Complete embryonic and larval stages of Rana sakuraii (Ranidae), a species that metamorphoses without feeding. Current Herpetology, 39: 173-183).ナガレタゴガエルとタゴガエルのオタマジャクシは,全く餌を食べなくても変態することができるという興味深い習性をもっています.そのため,歯列の発達が悪く,その発達(というか退化)の度合いに大きな個体差があることが明らかになりました.ちなみに,オタマジャクシの前肢の出現は左右同時ではありません.ナガレタゴガエルでは,まず右肢が出て,続いて左肢が出ました(下図).
ナガレタゴガエルの変態
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オオイタサンショウウオの系統的位置

 動物生態学研究室のポスドクの学生がオオイタサンショウウオのミトコンドリアDNAの全塩基配列に基づく系統推定の共著論文を出版しました(この論文).この仲間は外部形態に基づく分類が難しく,DNA解析による系統推定の研究が進みつつあります.

オオイタサンショウウオの成体
オオイタサンショウウオの顔

田んぼ

 季節は期待通り過ぎていきます.田んぼに水が張られ,林道沿いではアマガエルをよく見かけるようになりました.

冬眠明けのアマガエル

ヤマアカガエル分集団の遺伝的多様性を決める要因

 動物生態学研究室で行われたヤマアカガエル分集団の遺伝的多様性に関わる要因についての研究が,「Effects of landscape features on gene flow among urban frog populations」としてEcological Research誌にonline firstとして出版されました.東京都の都市部におけるヤマアカガエルの遺伝的多様性は低下傾向にあり,それは人為環境を含めた景観による遺伝子流動の妨げによって引き起こされることが明らかになりました(この論文).下の写真は早春に産卵場に集まるヤマアカガエルのオスとメスが産んだ卵塊です.

産卵場のヤマアカガエルのオス
ヤマアカガエルの卵塊

ナガレタゴガエルの雄

 東京都西部の山間渓流では,ナガレタゴガエルの繁殖が始まっています.まだ冷たい渓流の水の中でオスが集まってメスが現れるのを待っています.オスの体の皮膚は伸びて,ひだ状になっています.これが本種の特徴の一つです.下の写真では少なくとも5頭のオスが見えます.

ナガレタゴガエルの雄たち
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