ハシバミの実
タイワンクツワムシ
ギンヤンマのオス型メス
卒業生から東京都で見つけたというギンヤンマの写真が届きました.種内多型というのを,同種同性なのに色,模様,形態などに不連続な差異のある個体が混在するととらえると(ここでは地理的変異と季節多型は除いておく),雌雄ともに同様の多型が混在する場合,オスだけに多型が存在する場合,メスだけに多型が存在する場合,雌雄それぞれに別の多型が存在する場合が考えられます.この前に紹介したクツワムシの褐色個体と緑色個体の混成は雌雄ともに見られる多型の例の一つですが,ギンヤンマのメスには,オスとは色彩が異なる本来のメスの他に,オスに似たメス(オス型メス)がいます.写真はオス型メスで,腰のあたりに青が明瞭に発色しています(オスと違ってメスのこの部分は通常淡い黄緑色から白).つまり,ギンヤンマにはメスにのみ多型(通常メスとオス型メスの二型)が生じています.それでは,オスだけに多型が存在する例,雌雄それぞれに別の多型が存在する例をあげることはできますか.

