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Acanthacorydalis asiatica の大顎

 オスの大顎が発達した昆虫としてよく知られているのはクワガタムシ類ですが,他にもいろいろな昆虫類でオスの大顎がメスより顕著に大きくなっています.例えば,コガネムシ類(いわゆるクワガタコガネ),センチコガネ類(オオキバセンチコガネ),ゴミムシダマシ類(オオツノコクヌストモドキ),ツチハンミョウ類(ヒラズゲンセイ),キリギリス類(南米産,オーストラリア産種),ハチ類(スズメバチ科オオキバドロバチ,ギングチバチ科ケラトリバチなど)などの例が知られています.アジアに生息するヘビトンボ類のうち,Acanthacorydalis 属でも,オスの大顎が大きく伸びています.その1種であるAcanthacorydalis asiatica について,オスの体の大きさに対する大顎,翅,交尾器などの相対成長式を比較した結果が共同研究論文として昨日出版されました(この論文),大きな体のオスほど相対的に大きな大顎をもつこと(下の写真は大きなオスと小さなオスを並べて撮影したもの),しかし交尾器の大きさはオスの体が大きくなってもほとんど大きくならないこと(小さいオスの交尾器と大きなオスの交尾器の大きさはそれほど変わらない)などがわかりました.そうした傾向は,こうした昆虫類のオスに共通して見られます.
Acanthacorydalis asiatica
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オキナワツノトンボの卵塊

 東京は梅雨入りして雨天が続いています.予定していた野外調査も延期です.先日,オキナワツノトンボの卵塊の写真を見せてもらいました.植物の茎に昆虫としては大きめの卵が綺麗に並んでいます.こちらに分布するキバネツノトンボの卵塊ともよく似ています.今度は,ぜひオオツノトンボの卵塊を見たいと思っています.

オキナワツノトンボの卵塊

Zoological Science Award

 日本動物学会編集の英文国際誌「Zoological Science」は,毎年それに掲載された論文の中から数編を選び,Zoological Science Awardという賞を授与しています.2018年のその賞の一つとして動物生態学研究室の以下の論文が選ばれました.Okamiya, H. and Kusano, T. (2018) Evaluating movement patterns and microhabitat selection of the Japanese Common Toad (Bufo japonicus formosus) using fluorescent powder tracking. Zoological Science, 35: 153-161. この論文では,蛍光パウダーを用いてヒキガエルの詳細な行動追跡の結果を明らかにし,彼らの微生息場所選択の実態を報告しています(ここで紹介).下の写真は,繁殖期に抱接しているヒキガエルの雌雄(上がオス)の写真です.

抱接中のヒキガエル

キアシドクガ

 事務作業に追われて5月は慌ただしく過ぎ去って行きました.気がつけば6月です.5月下旬から今の時期にかけて,ミズキの木の周りを昼間から盛んに飛翔する白い蝶のような虫が目立ちます.これは,キアシドクガという蛾です.毒蛾という名前が付いていますが,さわっても平気です.全体が白い蛾ですが,不思議なことに前脚だけが黄色くなっています.それで黄脚毒蛾と呼ばれています.下の写真はいずれも翅の裏側で,上がオス,下がメスです.触角の形で簡単に雌雄が分かります.
キアシドクガ(オス裏面)
キアシドクガ(メス裏面)

ゼミの後

 毎週火曜日の午後4:20から6:00頃まで,動物生態学研究室のゼミが開催されます.ゼミの後は,食事も兼ねて研究室の大きなテーブルを囲んで,入れ替わり立ち替わり,みんなでお酒を飲みながらワイワイガヤガヤ雑談をします.最近は,差し入れが多く,各地域の名産品や手作り料理も交えて会話がはずみます.今日(21日)はワイン,手作りケーキ,四川や敦煌の中国料理などテーブルの上も賑やかでした.

ワインなど
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